「ふぅー…久々におもいっきりやったわ、最近はエースに獲物全部取られてたからな」
そう言いながら首をコキコキ鳴らしているサッチ、他の奴らもそうだが何か物足りないといった感じだ。
視線を移せば、サッチ達にのされた雑魚20人は積まれて山のようになっていた。
ガルバ海賊団だとか言ってたが
全く心当たりがねェ…
ずっとここに潜んでいたとなると名前とエースの上陸も見ているわけだ。
「名前は大丈夫かねい…」
「まー、エースがついてんだ、大丈夫だろ!」
エースはいざとなりゃ頼りになる奴だ。だが、戦闘になると目の前の敵に突っ走ってしまう性格。その時に名前を気にかけられるか…。
心配になったおれはオヤジの所へ行き事情を話した。
「グラララ…、おれァはエースがついてるし大丈夫だとは思うがな」
「やっぱりそうかねい…」
「心配ならお前行って来い、グラララ」
空から見て何もなけりゃ、帰って来ればいい。別に2人の買い物の邪魔をする気はねェしな…。様子を見に行くことに決めたおれが部屋を出ようとした時、オヤジに呼び止められた。
「これ持ってけ」
必要なら置いてくりゃいい。と言うオヤジの手からその物を受け取る。
「フッ、了解」
甲板へ出たおれはサッチに一声掛け、船の縁を蹴り上空へ飛び立った。
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