7
リュディガーはロルフを組み敷いたその日から、毎日のようにロルフを陵辱した。ただ犯すだけではなく、時にゲームと称して賭を持ちかけ、負けた代償にひどく恥辱を与える抱き方をする。
「ん、んん―――――!」
ロルフはこの日も、ゲームに負けてリュディガーに弄ばれていた。
『鬼ごっこをするか。犬よ、敷地内を逃げまどうがいい。追っ手を振り切り見事門までたどり着けた時には貴様を自由にしてやろう』
そう言って鎖を外し、屋敷の庭に放たれた。
自由になれる…!
ロルフは必死に門を目指して走った。追っ手である化け物は、植物のようなものでぬらぬらと妙な液体に濡れたいくつもの触手をのばしロルフを捕らえようとする。
弱った体で必死に逃げまどい、門の一歩手前までようやくたどり着いたその時。
『ぎゃん…!』
バチン!と首輪に鋭い電流が走った。
気を取られた一瞬の隙に、触手がロルフの足を捕らえる。
『くっくっく、惜しかったなあ、犬。』
後ろから聞こえた声に、絶望の眼差しを向ける。そこには、冷えた笑みをたたえたリュディガーがいた。
『さあ、罰ゲームの時間だ』
リュディガーの合図と共に触手がロルフの四肢を捕らえ、空に足を開いて吊り上げる。
『いや…!いやだああ!』
ロルフの叫びは、暗闇に吸い込まれた。
「あっ、んっ!も、…っ、やめ…っ!ひぅ…!あぁん、あ…っ!やぁあ…!」
ヌメヌメと滑る触手がロルフのペニスに巻きつき、更に細い触手がクチクチと尿道を犯す。
乳首には細い触手がくびりだすように巻きつき、緩急をつけ揉みながら別の触手がその先を舐めるように弾く。
わき腹、足の裏、脇、股の付け根など余すところなく施される触手の愛撫にロルフはがくがくと体を痙攣させた。
そんなロルフの様子をひどく楽しそうにリュディガーが見つめる。
だが、一本の触手がねらいを定めロルフの後孔に侵入しようとしたその時。
バシュ、と弾ける音がして、ロルフを責めていた触手が全て一瞬にして灰になった。
吊られていた体が重力に従い落ちかけたその時、リュディガーが地面に落ちるよりも先にロルフを掴んだ。
そして、側にあった木にしがみつかせ後ろから思い切りペニスをねじ込む。
「あ―――――!」
突如穿たれた熱い楔に、ロルフはたまらず吐精する。きゅうきゅうと締め付ける胎内を、リュディガーは間髪入れずに突き上げた。
「や、あっ、あっ、…っぃ、ああ、あ…!」
逃げ場を求め腕を伸ばして木の幹をひっかくロルフの手を押さえつけ、容赦なく突き上げる。
「…っ、にがしは、せん…!」
「うぁ、ああぁ―――!」
まるで呪詛でもかけるかのようにロルフの耳元で呟きながらリュディガーはロルフが気を失うまで犯した。
草むらに力なく横たわるロルフをじっと見つめる。ロルフが何本もの触手に責められ泣き叫んでいるのを見て楽しんでいた。だが、あの時。
一本の触手がロルフに入ろうとした瞬間、リュディガーはカッと頭に血が上り一瞬にして触手たちを灰にしてしまった。空中から落ちるロルフを、慌てて捕まえる。激突する前に腕に捕らえたことにほっとしている自分にひどく困惑した。
一体なぜ、自分はこの犬にこうも心を乱されるのか。
ロルフを見ていると、いつもの自分ではいられなくなる。それがひどく腹立たしい。
気を失ったロルフを無理やり叩き起こそうかと腕を引き、リュディガーはその腕の細さに息をのんだ。
こんなにも、細かっただろうか。
思わず屈んで、背中と膝裏に腕を回し抱き上げてみる。人狼とは思えぬあまりの軽さに驚愕を隠せなかった。
初めてここへ連れてきたとき、この犬はこんなにも軽くはなかったはずだ。
そう考えて、そういえば自分はこの犬に力を付けさせないように肉などは与えていないこと。陵辱するようになってからは、必ず気を失うまで責め立てていたことに気がついた。
いくら屈強な一族とはいえ、少しやりすぎたか。
ふわりと宙に舞い、己の寝室へと向かう。月明かりに照らされ、腕の中に眠るロルフになぜかぎり、と胸が痛む。
―――まだ、死なれては困る。私の気は、まだ晴れてはいない。
もう少し長く遊べるように、少し回復させておくか。
やたらいいわけがましい思いを巡らせながら、リュディガーはロルフを寝室のベッドに寝かせて一人寝室を後にした。
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