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バンビちゃんとバレンタイン

「あ―――――!!!!!」


生徒会室で、突然思い出したソレに思わず大声を出した。


「なんですか急に!」
「いきなり叫ばないでよー!びっくりするじゃん!」
「そうですよ会長!ついにおかしくなったかと心配するじゃないですか!最近はずっとおかしいですけど!」


草壁、お前は俺が嫌いなのかそうなのか。


「今日はバレンタインじゃねーか!こうしちゃおれん!」
「ちょ、会長!?」


山本の制止も聞かず俺は生徒会室を飛び出した。目指すはもちろん、小暮の教室。
最後の授業が終わったとこなので、教室はごった返してるけど、いた!

小暮は席でカバンに教科書を詰めてる。



「小暮えええええ!」
「あ、綾小路。どうした?仕事、終わった?」


俺を見るなり笑顔になる小暮。周りで顔を赤くしてる奴らをがるると威嚇する。


「今日はバレンタインだよな!」
「え、あ、うん。ちゃんとチョコ用意して…」
「チョコレートプレイだ―――――!!!!!」
「あんたはあほか――――!!!!」

ガッツポーズで教室で叫んだ俺に、走ってついてきたのだろう。山本が靴を投げつけてきた。

「いやな予感がして追いかけて来てみれば!ほら!戻りますよ!仕事あと少し残ってんでしょうが!」
「うわー!いやだー!今日はもう終わりだ!小暮といちゃいちゃぬるぬるするんだああああ!」


わめく俺をずるずると引きずって行く山本は、地獄の鬼のようだった。
その後、真っ赤になってぷるぷる震える小暮の元に、俺の親衛隊から液体チョコが大量に届けられたそうな。


バンビちゃんとバレンタイン・end


happy valentine!
→おまけ

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