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綾小路と小暮の場合

※今更ながらふと浮かんだのでアップします。

恋人、もしくは好きな人に『嫌い』と言われた時の相手の反応は…?

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「こ〜ぐれ〜!」
「どうしたんだ?綾小路」

ソファでくつろぐ小暮にぱたぱたと駆け寄り隣にすとんと座り込み、真剣な顔をした。さあ、どんな反応するかな?やっぱりかわいくボロボロ泣いちまうかなあ?
ちょっとだけ罪悪感とそれがみたいという嗜虐心。ドキドキしながら口にした。

「…あのな。俺、お前の事…嫌い…なんだよな」
「…」

小暮は何か考えているような顔をしてじっと俺を見ている。え、無反応?無言で小暮の反応を待つ。

「…お、俺、も…。俺も、綾小路、き、きら、きら…っ、う…!」
「こ、小暮!?」

何か言い出したかと思うと最後まで言う前にボロボロ泣き出した。いや、泣くかなとは思ってたけどちょっと違う泣き方に焦る。

「い、言えない…!嘘でも、言えない…!」
「え?」
「…エイプリルフール、なんだろ?さっき副会長からメールがあった。『会長がまたバカなことしようとしてますから、気にしないように。あなたも同じ言葉を返してやりなさい』って…」

なんてこったい!確かに今日生徒会室でこの計画をうきうきしながら話したっけ。

くそう、山本め。俺の計画を台無しにしやがって。

そう思えたのは、小暮から次のせりふが出るまで。

「嘘だとわかってても、俺には言えない…。言いたく、ない…。だって、俺は綾小路が、好きだから…。嘘でも、否定したくない…」

ボロボロ泣きながらそう言う小暮に、俺はさあっと血の気が引いた。

「…っごめんなさあああい!!!!」

そして、ソファから飛び降りて土下座。小暮がびっくりして目を丸くしてる。あ、その顔かわいい。じゃなくて。

俺のことをいっさい責めずに、自分が言うことを責める小暮。
俺が考えなしにこのバンビちゃんを傷つけるのは何回目でしょうか。
土下座をしたあと、小暮に飛びついてその顔中にちゅっちゅとキスをする。

何度も何度も謝って、愛してるを繰り返して。
真っ赤になってはにかむ小暮に欲情して押し倒した時。

「愛してる、小暮…」
「…それも嘘?」
「ち、違う!」
「その違うってのも、嘘?」
「うわあああ!ごめんってば小暮ええええ!!!」

俺の愛の言葉を全部『嘘』と言われる仕返しをされました。ぎゃふん!



「じ、じゃあ、愛してないから!だ、抱きたくなんかない!」
「そうだよな。綾小路が俺なんかにそう思うはずないよな。やっぱりさっきまでのは嘘だったんだよな。」
「ぎゃああああ!違うってばああ!もう二度と言いません、ごめんなさあああい!!」
「…(や、やりすぎたかな…?)それでも、俺は愛してる…」
「…!小暮ええ!」


end

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