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かわいこちゃんとクリスマス

「メリークリスマース!」

ぱぁん、ってクラッカーをならしてシャンメリーをグラスに注ぐ。
テーブルの上にはケーキにごちそう、部屋の中にはきらきら光るツリーに流れるクリスマスソング。

「…むなしい」

ひらひら、クラッカーから飛び出した色とりどりの紙吹雪にまみれながら俺はかくりとうなだれた。

今日はクリスマスイブ。ほんとなら、大好きな草壁ちゃんと二人でパーティーしてる予定だった。なのに、先生が大事な会議があるから、って。今学期の会計書類を1から見直して会議に間に合わせるようにしないといけなくなって、草壁ちゃんは職員室に連れて行かれちゃった。
『必ず日が変わるまでには戻りますから、僕の部屋で待っててください』ってお願いされて俺は一人先に草壁ちゃんの部屋にお邪魔してるんだけど。

部屋に入ってびっくりした。だって、電気をつけたらすでにパーティーの用意がしてあったから。草壁ちゃん、サプライズしてくれようとしたんだろうなあってすごくじんとした。
大人しくソファに座って草壁ちゃんを待ってたんだけど、いつまでたっても帰って来なくて。刻々と時間が過ぎて、気がつけばもう21時を過ぎちゃってた。

ひどいや、先生。今日はほんとは祝日でお休みなのに。俺の草壁ちゃんをこんな時間まで取っちゃうなんてひどいや。

なんだかすごく悲しくなって、気を紛らわそうとテーブルにあったクラッカーを一個鳴らしてみたんだけど余計にむなしくなっちゃった。
はあ、とため息をついて散らかった紙吹雪を片付けようとしゃがみ込んだら、テーブルの下に『先輩へ』ってかかれたメモを貼り付けた紙袋が置いてあった。メモを手に取ると、そこには
『もし気がついたら、これを着て待っててね』
って、草壁ちゃんの文字。そういえば職員室に行く前に一回部屋に戻ってたんだっけ。

がさごそと紙袋を漁って、中から出てきた服に絶句。

「…み、ミニスカサンタ…」

しかも、それだけじゃない。

「これ、女物の下着じゃん!」

そう。そこには、白のレースたっぷりのTバックが入ってた。

「ど、どしよ…」

すっごくすっごく悩んだけど、草壁ちゃんが疲れて帰ってきたときに、これを見てちょっとでも元気を出してくれたらって。俺はそれを身に着けた。

「うわあ…ピチピチ…」
草壁ちゃんの用意していたミニスカサンタはいわゆるボディコンというやつで。きつくはないけど、採寸したの?ってくらい俺の体にぴったりだった。

「…こっちも、きつくはないけど、へんなかんじ…」

服の上から、自分のお尻をするする撫でる。Tバックなんて初めて履いた。ちょうどタマの後ろあたりから細いひも状になってて、割れ目に食い込んで俺の息子とタマがくっきり浮き出てる。

…すっげえ、恥ずかしい。

「…でも、草壁ちゃん、喜んでくれるかな…」

ぽつりと呟いてソファに腰掛けようとした瞬間。

「っ!?う、うぁ、あひっ!?」


ヴィ―――――、と低いモーター音がしたかと思うと、俺の両乳首にぶるぶると細かい振動が走った。

「あっ、ゃん、、…っ、な、ぁ!?」

いきなりの刺激にびくびくと体が跳ね、俺は胸を押さえてその場にうずくまった。
振動は、2分くらい続いただろうか。止まった時には俺はすっかり息が上がってしまっていた。

「は…、はぁ…、ん…、…っ、あ!」

ヴィイイイイイイ!

「あっ、あ、はぁ…!あん、あぁ…!」

荒くなった息を整えようと深呼吸を数回繰り返し、少し落ち着いた頃。またしても頃合を見計らったかのように胸の頂を振動が襲う。しかも、

「ふ、あ!いやっ、やああ!」

ヴヴヴ、ヴヴ!

なんと、俺の履いているTバックの前布部分までもが振動を始めたのだ。
「あ、あっ…!、あン、やっ、…っあ、あ!」

三カ所に与えられる刺激に耐えきれず床に倒れ込み、びくびくとのたうち回る。俺のペニスはあっという間にむくむくと大きくなり、前布を押し上げるから亀頭に直に振動があたる。

「あ―――っ、あ―――!」

ぴん、と足を伸ばして、もうイく…!って時にぴたりと振動は止まった。
「は…っ、は…っ」

寸止めにがくがく震え、また荒い息を整える。少し落ち着いてペニスが萎えかけた瞬間、

「ひ、あああああ!」

またしても乳首と亀頭に振動が与えられた。


「ただいま、先輩!遅くなってごめんなさい!」

ぱたぱたとリビングに草壁ちゃんが駆けてくる。そして、扉を開けて俺を見た瞬間、草壁ちゃんはそのかわいらしい顔に肉食獣の笑みを浮かべた。

「あ――っ、あん、あんっ!あぁ゛っ、あ―――!」


びくん、びくんと人形のように痙攣を繰り返す。草壁ちゃんが部屋に戻ってきたのは結局それから一時間後。その間服に仕掛けられたバイブは俺を高みに押し上げては止まり、落ち着きかけた頃にまた動き、とイく一歩手前を幾度も繰り返され俺はもはや喘ぎをあげることしかできていなかった。

「ただいま、センパイ。ふふ、気づいてくれて嬉しい。どう?退屈なお留守番、楽しめた?」
「く…さか、べ、ちゃ…っ、草壁、ちゃ…」

床に倒れる俺の前髪をぐいと持ち上げ、にこりと妖艶な笑みを浮かべて口をふさぐ。

「は…っ、ん、ん…っ、」

ねっとりと口内をなぶった後ゆっくりと離れ、草壁ちゃんはぺろりと自分の唇を舐めた。

「ふふ、不思議でしょう?どうしてタイミングよくバイブが動いたり止まったりしたか。」

そう言って草壁ちゃんは、自分のスマホを俺に見せた。

そこには、草壁ちゃんにもたれかかるミニスカサンタ服の俺。
…まさ、か。

「職員室でね、もう我慢するの大変だったんだあ。上村センパイったら、かわいすぎるんだもん。」

微笑みながら指さした先には、隠しカメラ。つまり、草壁ちゃんは一度部屋に帰ったときに、俺がそうするであろうことを全て予測して準備をしてたってわけで…

「あ、あ…!」

自分で着替えるところも、仕込まれたバイブで感じて悶えているところも。全部全部、見られてた。

羞恥のあまり、涙をこぼしいやいやと頭を振ってうずくまる。

「きゃん…っ!」

そのとたん、止まっていたバイブがまた振動を始める。

「ダメでしょ?センパイ、僕から逃げちゃ。さ、カメラ降ろしてきちんと撮ってあげるから、ベッド行こう。」

ね?と笑顔で抱き上げられ、俺はミニスカサンタの姿のままスカートを巻き上げられ、Tバックを持ち上げるペニスをじっくりと撮影され、脱がされないままずらして挿入され衣装もパンツもぐしゃぐしゃになっていく様子を草壁ちゃんが満足行くまでハメ撮りされたのだった。


end

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