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草壁ちゃんと夏祭り

「お待たせ〜、草壁ちゃん!うわ!浴衣姿かわいい!」
「ふふ、ありがとうございます。上村先輩も、よく似合ってますよ?」


今日は学園近くの神社の夏祭り。ずっと前から草壁ちゃんと一緒に行こうって約束してたんだあ。二人でお揃いの色違いの浴衣を買って、ドキドキしながら初袖通し。
男物なのにかわいく見えるって、草壁ちゃんってすごいなあ。

えへへ、と笑うとにこりと微笑み返してくれる草壁ちゃんに俺はもうずっとドキドキしっぱなし。学園の外だから手をつないだりはできないけど、並んで歩くだけで幸せ。

沢山の出店をきゃっきゃとはしゃいで見て、かき氷を一緒に買って。

「ほらほら、見て!ベロが真っ赤になっちゃった〜!」

と、赤く色の付いた舌をべーと出したら突然草壁ちゃんにぐい、と手を引かれて木陰の暗闇に連れて行かれた。

「く、草壁ちゃん?」

木の幹に背中を押し付けられ、びくりと竦む。
ど、どうしよう。はしゃぎ過ぎちゃったのかな。子供みたいって怒っちゃった?

「く、草壁ちゃ…」
「…もう、なんなんですか。かわいすぎるんですよ。僕の理性を試してるの?」
「くさか…、ひあ!」

許せない、と呟くと同時に草壁ちゃんは俺の浴衣の裾を左右に割り、下着をずらすとおもむろにぱくりと俺のペニスに食いついた。

「いやあ!あっ、な、…っん!あはぁ、あっ、あんっ」

巧みなフェラであっという間に追い詰める。暗闇で死角だとはいえ、誰に気づかれるかわからない。そんな。こんなとこで、こんなことするなんて。俺は必死に声を抑えた。

「ん―――!んん――――!……っあ…!?」

亀頭をじゅう、と吸い上げられ内股が痙攣し、もうイく…!と言う直前で草壁ちゃんは俺のペニスから口を離した。そして、何事もなかったかのように下着を上げ、浴衣の裾を戻す。

「やぁ…、な、、で…?」
「だめですよ。僕を散々煽って焦らしたんですから、上村センパイも同じように我慢しなくちゃ。」

ね?と悪魔のほほえみで首を傾げ、手を引いて祭りの方へ連れ出そうとする。

「まっ、待って、やだ、やだよぅ。こんな、こんなじゃ…」
「大丈夫ですよ。浴衣の帯がちゃんとおちんちんに被ってるから勃ってるのなんてわかんないよ」

嫌がる俺を無理やり引きずって、また人ごみの中出店を回る。寸止めされたペニスが歩くたびじくじくと疼く。でも草壁ちゃんに逆らうことなんてできなくて我慢してたらしばらくして熱が引いてきた。
ほっとしたのもつかの間、まるでそれを見計らったかのようにまた草壁ちゃんは俺を木陰に引きずり込む。

「やっ、いやぁ…!」

そしてまたイく直前までフェラをして、寸止めして衣服を戻し祭りに戻り、また熱が収まりかけると木陰に引きずり込んで、と五回ほど繰り返された頃。

「く、さかべ、ちゃ…、、ひ…っく、…っも、やだ…ぁ、おね、が…っ、」

寸止めにがくがく足を震わせ、とうとう我慢できなくなった俺は泣きながら草壁ちゃんにイかせてと懇願した。
そんな俺の様子にとても満足そうに微笑み、手を引いて社の裏に連れて行く。草壁ちゃんは俺をお尻を突き出す形の体勢をとらせると浴衣を捲り上げ下着を下ろし、すぐに熱い楔を打ち込んだ。

「やっ、ああぁああ!」

散々焦らされたせいで、ろくに解しもしないのに草壁ちゃんのペニスをずっぽりとくわえ込み、挿入の衝撃でびしゅ、と白濁を吐き出した。
草壁ちゃんは絶頂に震える俺の腰を掴むと、ガツガツと激しくピストンを始めた。

「いやっ!や、ああぁ!」
「とりあえず、一回ね。終わったら、寮に帰って、朝までずっとイかせてあげる。」

もちろん、浴衣は着たままでね。とひどく楽しそうに耳元で囁きながら俺を揺さぶる草壁ちゃん。

それから俺は、浴衣を見るだけでしばらく勃起しちゃうようになっちゃってそれをまたひどく嬉しそうにわざと浴衣を俺に着せてプレイする草壁ちゃんに散々泣かされるのだった。

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