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2

食堂につくと、咲人様と高田、黛。
そして滝沢が幸人様の席の後ろに立っていた。

幸人様に挨拶をし、滝沢が幸人様の席の椅子を引く。

「ありがとう」

幸人様の思いもかけないお礼の言葉に、その場にいる全員が一斉に幸人様を見て目を見開いた。
言われた本人の滝沢なんかテンパっちゃって

「ひ、ひゃい!」

って返事した。

俺はそれ聞いて爆笑しちゃったんだけど。
腹を抱えて笑う俺を滝沢が真っ赤な顔で睨む。

「ひ、ひゃいって!何語!?」

だめだ、雇い主の前でこんな笑い転げるなんていけないってわかってんのに止まんない。
そんな俺につられて、幸人様もくすくすと笑いだした。
笑う幸人様を見て、また皆が目を見開く。
そして今度は黛が堪えきれないというように噴き出した。

「ムリ!ごめん、滝沢!」

俺と同じようにげらげらと笑う。

三人で笑っていると、咲人様も笑い出した。
高田も必死に堪えながらも笑ってる。

食堂に皆の笑い声がしばらく溢れていた。


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