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6

僕は次の日、学校を休んだ。泣きすぎて頭が痛くて、起きあがれなかったのだ。
母さんは仕事に行ったので、一人ベッドで横になっていた。


うとうとしていると、インターホンが鳴った。結構しつこい。
だるい体を無理やり起こして玄関に出ると、聡がいた。

「…あがってもいいか?」
「あ…、うん。」


玄関の鍵を閉め、聡を部屋へ招く。
聡が僕の部屋に来るのは久しぶりだ。
いつものように、聡と向かい合うように床に座る。

「どうしたの?学校は?」
「抜けてきた。透に、聞きたいことあって…」


聡は、下を向いているので表情が伺えない。
どうしたんだろう、僕に聞きたいことって。
砂森くんへの告白の仕方…とかだったらどうしよう。


ドキドキしながら、聡の言葉を待っていたけど、お茶を出していないことに気付いた。

「あ、ごめん、お茶でも入れてくるね。」



立ち上がろうとしたぼくの手を掴む。

「聡…?」
「昨日、夜どこにいた?」


聡に言われ、一瞬体が硬直する。

「い、家にいたけど」
「…うそつくな。」

聡は俺を睨みながら、ギリギリと掴む手に力を込める。
怖い。こんな怖い聡は、初めてだ。



「ホテルにいたんだろう、
―――――――男と」


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