6
新が、僕の服を引きちぎる。
「ね、創。真也なんかいらないでしょ?僕がいるでしょ?ずっとずっと側にいてあげる。ずっとかわいがってあげるから。監禁して、毎日セックスしてあげる。ああ、初めからそうすればよかった。うんと気持ちよくしてあげる。自分からおねだりするくらい。だからねえ、創。
――――一つに、なろ?」
ニヤリと顔を歪ませて、新が僕の首に顔を埋めた。
「い…や…!いやだ、いやだいやだいやだ!」
暴れ出した僕の両手をいとも簡単に押さえつけ、首筋をなめ続ける。
「ふふ、僕こう見えて結構力あるんだよ?いつでも創を捕まえることができるように、捕まえたら逃がさないように体を鍛えてたんだあ。」
そんな、そんなことのために。新の考えが理解できない。恐怖しか感じない。
「創、創。僕だけが、見ててあげる。僕だけが君を愛してあげるから。ああ、うれしいな。やっと創を僕のものにできる」
うっとりと僕をなめ続ける新に、僕は涙を流した。
「いや…、いやだああ!
助けてっ!真也っ、真也!
――――――助けて…!!」
泣き叫ぶと同時に、新が僕の上から吹っ飛んだ。
「創っ、大丈夫か!?」
僕は、真也に抱きしめられていた。
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