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4

俺は、まだ文句を続けるチワワちゃんの口にそっと人差し指をあてた。

「おしゃべりストップ。君のかわいい口はそんな事を言うためにあるんじゃないだろ?」
「綾小路さま…」

頬を染めてとろんとしてる。
うん、その方がかわいいよ。小暮の悪口を言うチワワちゃんはかわいくない。

『風紀も迷惑してるって、風紀委員長が』

チワワちゃんの先ほどの話を反芻する。
風紀委員長がそんな話広めてやがるのか?

風紀委員長は、その威風堂々とした振る舞いとクールな面で俺の次点、ランク二位の俺様何様風紀委員長様だ。なにかってえと嫌みったらしく絡んでくる。
向こうは勝手に俺をライバルと思ってるらしい。


俺、あいつきらい。


小暮と密会してるのがバレたらやっかいだな、なんてチワワちゃんに口づけながら考えた。


そして、その不安は的中することとなる。

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