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5

やっと言いたいことを言い切ったのか、顔を真っ赤にしてはあはあと肩で息をする小暮。

うん、ちょっとエロい。

いやいや、話を戻そう。


「かわいい仕草とかって…正直、小暮の外見じゃ難しいんじゃないか?」


申し訳ないが、チワワちゃんたちのように振る舞う小暮は想像しただけでもキモい。

「や、それはわかってる。オレみたいなのがこの学校のかわいい子たちみたいに振る舞うのは無理がある。だから、綾小路から見て俺がやっても違和感のないというか、おれがやって綾小路がちょっとでもかわいいんじゃないかと思うような仕草とかを指導してほしいんだ」


超難問だなおい!


黙ってしまったオレを小暮がじっと見つめる。
しばらくして、目線を下に落として小暮がつぶやいた。


「やっぱり…だめ…か?」


下を向いたまま、ぷるぷると震え出す。おそらく小暮にとっては一世一代の発言だったんだろう。
それはそうだ、そんな秘密を暴露するなんて。下手したら学園中の笑い物じゃないか。


…そんなに、俺を信用してるのか。

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