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6

なんで俺なんだとか、色々疑問に思うことはある。

けど、


「いいよ」


強面バンビをプロデュース。いいじゃないか。


「おれが、お前をプロデュースしてやるよ。」


にっと笑って、手を差し出す。
小暮は、びっくりしたような顔をして、俺と俺の差し出した手を交互に見た。
そして、慌てて俺の手を握る。


「あ、ありがとう!よ、よろしくお願いします!」


ぱあっと、笑顔で頭を下げた。


「…っ!かわい…」
「え?」


小暮は聞こえなかったのか、きょとんとして首を傾げた。


はっとして、首を振る。いやいや、違うだろ!

「とりあえず、これからよろしくな。」

そう言って、頭を掻くフリをして顔を逸らす。
小暮の笑顔が一瞬、かわいく見えたなんて勘違いに違いない。
なんて思いながら、さっき見た小暮の笑顔が頭から離れなかった。


end

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