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2

「う…ん」



ごろりと寝返りをうつと、体に違和感。
…?なんだかほかほかあったかい。うとうとと夢心地に、近くにある暖かいものにすりすりとすり寄る。


「いーにおい…」


目を閉じたまま、すんすんと匂いをかぐ。



「ふふ、くすぐったいですよ。高雅」



ふいに自分の名を呼ばれ、高雅はこしこしと目をこすった。



「ほら、そんなに目をこすると傷がいきますよ。」
「あ…」



言いながら、優しく目尻にキスをする人物に、高雅は目をぱちぱちとしばたかせた。



「風紀副…」
「おはようございます、高雅。よく眠れましたか?」



優しく微笑み、自分を抱きしめている。よく見ると、陸斗は裸だ。高雅は、ちらりと布団の中を覗いた。自分も、裸。…しかも、どちらも下着をつけていない。



「あう…」



途端に恥ずかしくなって、布団に潜り込むと陸斗の胸元に顔をうずめる形になった。
陸斗はくすりと笑い、高雅を優しく抱きしめ髪にキスをする。


…あったかいと思ったら、風紀副が抱きしめてくれてたんだあ…


「うにゃ…」


高雅は嬉しくなって、もっと陸斗の胸元にすりすりとすり寄った。


ああ、なんてかわいらしい。



陸斗はごろごろと甘えるにゃんこにご満悦だった。

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