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3

別にさ、いいんだよ。雨なんて天気予報も言ってなかったし、つい忘れたとかもあるだろうし。
じゃあ、なんでオレが怒るかって?

「なんで自分の布団は取り入れてオレのはほったらかしなんだよ!」

そう、オレが出かける前には確かにあいつの分も干してあった。
とはいっても、あいつはベッドだから掛け布団だけだけど。なのに、外にはオレの布団しかない。
つまり、あいつは自分のは取り入れたってことだ。なんの嫌がらせなんだ。

「ごめーんねぇ?まだお日さまぽかぽかの時に入れなくちゃ〜って、俺の布団取ったらさあ〜、なぁんかふかふかであったかくてそのまま寝ちゃった。えへ。」

女なら一発で落ちる甘い笑顔に、オレも落ちそうになる。このイケメンめ!思わず「いいよ」って言っちまいそうだっただろうが!

とはいえ、土砂降りの中の布団はどうしようもない。やっちまったことも仕方ない。でもムカつく!

「責任とって、てめえが今日はソファで寝やがれ!お前のベッドでオレを寝かせろ!」
「えぇ〜、春とはいえまだ寒いもん!ソファでなんか寝たら風邪引いちゃうよぉ〜!」

やだやだと首を振るあいつ。じゃあオレならいいってのかこのやろう!


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