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一回でもイけばあとはなし崩しだ。もっともっと快感がほしくなって、挿れてとおねだりするはずなのに。
「あ―――――!!」
苛立って高雅のペニスをめちゃくちゃにしごいてやる。
「ほら、なんで我慢してんの?イきなよ。イけってば!」
「ひゃああああ!いやあああ!」
カチカチと、ローターのスイッチも入れてやる。二つの強烈な快感に高雅は体をがくがくと痙攣させた。
だが、イかない。
「チッ、なんだってんだ。欲しくないの?ほら、入れてっておねだりしろよ!」
「ああ、あああ!やああ!」
激しい責めにもかかわらず、高雅は首を縦には振らない。
なぜ。こんなに感じているのに、なぜイかないんだ。
「…もういいや。こっちが我慢できないから入れちゃお」
吉岡が、ローターを引き抜き、高雅の後孔に己のペニスをあてがおうとした時である。
「や…いや、いやだ…
り、くとぉ…」
高雅は、陸斗の名を呼んだ。
「―――――そこまでです」
そして、それと同時に吉岡の首に木刀が押し当てられた。
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