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2

そこまではよかった。だが、こともあろうかその後高雅は


「なになに、俺のこと襲いたかった〜?にゃはは」


と、相手に冗談をかましたのである。



恐らく悪気はないのであろう。だが、その一言は陸斗の逆鱗に触れるには充分だった。
陸斗はすぐさま高雅を引きずり出し、誰もいない理科準備室へと連れ込みお仕置きをしたのである。



ずるり、とペニスを後孔から引き抜くと、ごぷりと白濁が溢れた。

「ひ…う」

そして、そのまま小さなローターを入れ、栓をしてしまった。

「やぁ…、抜いて…気持ち悪い…」
「…放課後まで我慢してください。言うことが聞けたら、ご褒美をあげますよ。」

耳元で囁くと、高雅はぶるりと震えた。
高雅の体を綺麗にし、制服をきちんと着せる。

「風紀副ぅ…」
「甘えてもだめです。よく考えてください。なぜ自分がそうされているのか。私がなぜそうするのかを。…放課後、私の部屋に真っ直ぐくるんですよ。ちゃんと、答えを出してからね。」

うるうると涙目で助けを求める高雅に、ぴしゃりと言い放ち退室する。


「…気付いてください。」


閉まった扉を背に、苦しげに一人つぶやいた。


それから1日。高雅は震える体を必死に抑えながら放課後までを過ごした。とはいえ、授業には出ず、もっぱらお気に入りの体育館裏で過ごしていたのだが。
動かしてはいなくても、すっかり陸斗に慣らされた体はじんじんと熱い。

「えっく…、風紀副…つらいよぅ…」

一人疼く体を持て余し泣きながら、陸斗のことを考える。陸斗は、何に怒ったんだろう。あの時自分は何をした?友達と倒れて、その後…

「あ…」

まさか、あれ?あの冗談が、だめだった?

「…ただの冗談なのに…」

そう。ただの冗談だ。別に相手になにかしてほしいなんて微塵も思っていない。想像しただけで気持ち悪い。こんなことをされるのは、陸斗だけで充分だ。今も中には、陸斗のが…


どくん。


「…っ!」

陸斗のものが、自分の中に。そう考えただけで、体が一層熱くなった。

「や…、なんで…?」

陸斗は、自分を好き勝手に蹂躙する。そのたびに、俺を愛してると言う。好きとか、愛してるってなに?
こと自由気ままに生きてきた高雅には、その感情がまだわからない。それでも。



『高雅…』



陸斗が自分を抱くときの、熱い吐息を思い出すと胸が高鳴り、体はどんどんと熱くなるのだった。


「よう、神凪高雅。ちょっと話あんだけど、来いよ。」



一人うずくまっていると、後ろから声をかけられた。


「…せいとかいちょう」

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