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2

「いやっ、いやだあ!風紀副、許してえ!」
「許しません。」
「いやっ、やああああ!」


陸斗は、またも部屋に連れ込み高雅を組み敷いた。もちろん、次は逃がすつもりはない。素面に戻るまで側にいて、愛の告白をするつもりだった。


ところが。


またもや、高雅は自分の気付かぬうちに部屋から消え失せたのである。


「風紀副、おっはよー!なに、いらいらしてんの?顔怖いよ?」
「…またですか…」


そして次の日には、きれいさっぱり忘れてにゃははと笑いながらいつも通り振る舞ってくるのである。



この駆け引きのようなセックスは、それからも3、4回ほど行われた。
高雅は必ず酔っ払って陸斗の前に現れ。いくら気を張っても情事後必ず消えてしまう。
そして記憶がないと次の日普通に接してくる。

そんな高雅に、自分から事に触れるのは負けたような気がして意地を張っていた陸斗は、とうとう限界に達した。



「風紀副、元気?」
「…神凪高雅。話があります。」

いつものようにへらりと挨拶をしてきた高雅を、無理やり寮部屋へ引っ張っていった。

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