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飼い主様はご立腹です

陸斗が高雅をにゃんにゃんしてから数日。陸斗は、頭を抱えていた。


「…まずは私の体をって、どうすればいいんだ…」


風紀で忙しい陸斗は、高雅が実はいつもどこにいるかも知らない。高雅はいつも神出鬼没。ふらりと現れ、ふらりと消える。
放課後も不良仲間とどこかに行ったり、寮にさえまともにいるかどうか怪しいのだ。


「もしかしたら、またあそこなら捕まえることができるかもしれない。」

陸斗は、また夜に寮の入り口へと向かった。



――――――陸斗の読みは的中した。
あの夜と同じくして、高雅がふらふらと現れたのだ。

「あ〜、風紀副だあ〜。なになに、お出迎えしてくれたの?ありがとぉ〜」

へらへらと自分に抱きついてきた高雅に、口角があがる。

「ええ、あなたを待っていました。…またお酒を飲んでいるようですね?私の部屋へ行きましょうか?」


がしりと高雅の腕を掴み、引っ張って連れて行く。

「え?なにい?」

高雅は自分がこれからどんな目に合うのかを気付くことはなかった。

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