４
柊咲弥（ヒイラギ サクヤ）
俺は幼い頃から歪んだ感情を持ち合わせていたと思う。
壊したい、破壊欲求。
犯したい、心の奥まで。
満たされない欲望、その全てを乃愛に捧げた。
大切に、大切に育てた愛しい少女。
俺の手で壊して、穢したい。
長いようで短い8年間は、彼女をどん底に墜落させる準備期間。
俺への信頼が強ければ強い程に、突き落とされる瞬間は酷く絶望するのだろう。
絶望に歪み泣き叫ぶ彼女の姿が滑稽で、8年も前から俺を興奮させた。
16歳。
それが彼女の幸せのタイムリミット。
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