それは長期の計画だった。



彼女を買ったのは、俺が17の時だった。

父親に連れられた裏売買の店で、彼女を見つけた。
商品となる人間の身元などは知らない。
捨てられた子供であったり、誘拐なんかもあるのかもしれない。


『あれが欲しい』


呟いた言葉の先にいたのは、小さな少女。

繊細な顔立ち、透けるような白い肌。
純真無垢な少女の瞳には、恐怖と不安が入り混じっていたと思う。

当時8歳。
まだ穢れを知らない。

それが俺の欲望を掻き立てた。



彼女の名前は乃愛(のあ)



幼い頃に俺が飼っていた、死んだ愛猫の名前。







3 / 22


←前へ  次へ→



×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -