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じっとりと汗ばんだお互いの躰を密着させると、乃愛はすかさずしがみ付くように俺の背中に手を回した。
乃愛の体温と匂いが、感じたことの無い高揚感を煽る。

肌を合わせることがこんなにも心地良いものだと、今更になって知るなんて。


『…乃愛』

耳元で名前を囁くと、耳の中へと舌を差し入れる。
水音が直に響いた途端、小さな吐息を漏らして乃愛は躰を震わせた。

首筋にキスをするように唇を滑らせながら、ゆっくりと腰を動かしていく。
随分と滑りの良くなった膣を擦り上げるように深く奥を突き、乃愛の華奢な躰をきつく抱き締めた。

『乃愛…、全部受け止めろよ』

「あ、あぁっ、…んっ、う…!」

息を荒げてそれだけ告げると、激しく肌を打ち付ける。
お互いの精液が混じり合い結合部からぬちぬちと鳴る淫猥な水音が聴覚を刺激し、躰を密着させたことにより一層興奮が増した俺の耳元で、乃愛の喘ぐ声が更に響いて一気に快楽が昇り詰める。

こんなのは、どうかしている。
これじゃあまるで…、

『っ…、』

ぬるぬると滑るように短い抜き差しで奥を突き上げていた俺の躰に乃愛は無意識に脚を絡ませホールドすると、彼女の膣は吸い付くように肉欲を締め上げた。

瞬間、堪えていたものが弾けて溢れ出し、数回腰を打ち付けたあと乃愛の中へと白濁の欲望を吐き出した。

「あ、あっ…」

ドクドクと乃愛の中で脈打つ熱い塊を一番深いところまで突き入れ、溜め込んでいた熱い精液を注ぎ込む。
強い快感が全身に走り、開放感が俺を満たしていった。

躰を僅かに痙攣させている乃愛を抱き締めたまま、半開きになった唇へとキスを落とす。

「んっ…、」

求めるように舌を絡ませ、彼女の口から漏れる吐息を受け止める。
射精の後にキスをするなんて、本当にどうかしている。
まるで恋人ごっこをしているようだ。

「さく…」

肩で息をしながら消え入りそうな声でそう呟く乃愛の両手を掴んで俺から離すと、ゆっくりと彼女の中から自身を引き抜いていった。
抜ける瞬間「んっ」と乃愛は小さい呻きを漏らし、ドロリと膣から白く濁った体液が溢れ出た。

『…乃愛』

頬を上気させ意識のはっきりしていない様子の乃愛の躰を跨ぐと、彼女の眼前に俺は今だに硬く熱を持つ自身を持っていく。
てらてらと混じり合った精液で濡れ光るそれを見て、乃愛は驚いたように目を丸くした。

『…舐めて綺麗にするんだ』

「っ…、」

『これが乃愛の中に挿ってたんだよ。これから沢山気持ちよくしてもらうんだ、しっかり感謝しないと』

「…ま、だ…するの…?痛いの、怖いっ…」

『これからどんどん気持ちよくなっていくよ』

俺の言葉に乃愛は不安そうに瞳を揺らすと、先程まで自分を苦しめていた目の前の肉の棒へと視線を向ける。
ちらりと様子を窺うように俺を一瞥した後、そっと舌を差し出した。


『…いい子だ、乃愛。誕生日おめでとう、今日は長い一日になりそうだね』





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