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「雄史っ…、やだぁっ…!」
涙ぐみながら抵抗する柚那にはお構い無しに、雄史は彼女の下半身を覆う黒のストッキングに手をかけた。
彼の手が同時に下着を掴み、するりと下ろしていく。
「っ…だめっ」
『…だめって、何これ』
引き下ろされていく下着が、秘部から溢れる蜜と糸を引き、ぷつりと切れた。
例えどんなに口で拒んだ所で、雄史の愛撫によって感じた“証拠”があってはまるで説得力がない。
両足から抜かれたストッキングと下着は、パサッとベッドの下へと落ちた。
とうとう下半身に身に付けるものがなくなった柚那は、雄史の手により大きく左右に脚を開かれ、その羞恥にぶんぶんと首を横に振った。
「いやっ…、見ないでっ…!雄史っ…やぁっあ」
つぅっと蜜を掬うように、雄史の指が秘裂を這う。
窪みをなぞる指先に、柚那の体はビクッと大きく震えた。
『見てこれ、まだまだ溢れてんだけど』
「あっ、んぅ…」
べったりと蜜の絡み付いた指で、柚那の腹部をなぞる。
淡い光に晒されテラテラと光る蜜が、彼女の体を一層厭らしく見せた。
『…確かに、淫乱かもな』
「ひゃっ、ぁっんっ、そこはっ…だめっ、やだぁ…!」
大きく開かれた足の間に雄史が顔を埋めると、赤く腫れ上がった突起を温かな舌が包み込む。
一際敏感なそこをねっとりと舐めあげ唇で挟み込めば、ヒクヒクと膣が収縮し、柚那の体は跳ね上がる。
「ゆう、しっ…あっ、んんっ」
『そんな声で俺のこと呼んでいいの?
上条さん、見てるけど』
雄史の言葉にギクリと柚那の体は強張り、大きな瞳が揺れた。
動揺する柚那の姿に雄史は口角を上げ、膣をなぞる指をゆっくりと中へ沈め始めた。
『つっても、もう止める気ないけど』
「ひっ…!あっぁあ」
『ほら、上条さん誘うんだろ』
膣内に入り込んだ指を出し入れし、雄史は再び秘豆に舌を這わせた。
上条が、見ている。
他の男に抱かれる姿を、愛しい男が見ている。
その背徳感が、柚那の快楽を更に募らせた。
「っんぅっ…上条さんっ、あっあぁ」
仰向けのままソファに座る上条に顔を向ければ、痛い程に突き刺さる視線と目が合い、一気に昇りつめる。
「あっ、や、やぁあっ…!あっ、あっ、んんぅっ…!」
雄史の指が幾度となく肉壁を擦り上げると、柚那は呆気なく絶頂に達した。
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