雄史の手により手首を掴まれ、柚那はベッドに組み敷かれた。

自身に馬乗りになる雄史の姿に、恐怖すら感じる。


「っ…やっ…!上条さんっ…、助けてっ…!」

いつの間にかソファに座る上条に、柚那は潤んだ瞳を向けた。
しかしその視線の先では、煙草に火を付け背もたれに体を預ける上条の姿。

「上条さんっ…」

『…なに言ってんの、良くしてもらえよ。好きだろ、セックス』

「っ…」

『お前が俺をその気にさせたら、混ざってやるよ』


しれっと言い放った上条の言葉に、柚那の瞳からは涙が溢れていく。
傷付き苦しむ泣き顔さえもが、上条には興奮のスパイスにしかならない事を、柚那は彼との付き合いで学んでいた。
上条という男は、“そういう男”なのである。


『…俺の独占欲が沸くぐらい、夢中にさせてみろよ』

漆黒の瞳に射抜かれれば、柚那の心臓は大きく高鳴る。
そうして上条を見つめていると、柚那の顔は強引に前へと向けられた。


「…っ…雄史っ…」

『今は、俺だろ。俺だけ見てろよ』

「んっ…!んぅっ…」


苛立った様子の雄史に唇を塞がれ、直ぐ様口内に舌が入り込む。
ねっとりと絡み合う舌に、抵抗の声は言葉にならず消えていく。

「ふっ…、ぁっ…ん」

雄史の大きな手がウエストラインから滑るようにして、柚那の胸を包み込む。
強弱を付けて揉まれる胸は形を変え、その頂きがピンと自己主張を開始した。

「や、ぁっ…ゆう、しっ」

くりくりと優しく指で乳首を転がし、雄史は柚那の首筋に唇を這わせていく。

上条とはまた違う、男の愛撫。

雄史の息遣いを感じ次第に火照り出す体は、下腹部に意識が集中していく。

上条に開発された体は、この先の行為への期待にじわじわと疼き出す。

「んっ…、ぁっ、んぅ」

弾力のある柚那の胸を両手で中央に引き寄せ、雄史は薄紅に染まる乳首を口に含んだ。
乳輪を舌でなぞり、先端を唇で挟み込めば、柚那の体は素直にその愛撫に反応し、甘い声が溢れ出す。


「あっ、雄史っ…」

『…なんだ、俺にされて感じてんだ?お前やらしぃ』

余裕の表情で口角を上げる雄史に、柚那の頬はボッと真っ赤に染まった。





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