15


蓮の上に馬乗りになったまま、蒼井はゆっくりとワイシャツのボタンを外し始めた。
まるでそうすることが当然かのように一つ一つ外されていくボタンに、蓮は慌てて蒼井の腕を掴んだ。

「ちょっと待って…!やだっ…やめて…!」

「…暴れんなよ。暴れると縛るぞ」

「なんで…っ」

「いいから、おとなしくしてろ。そうじゃなきゃイラついて、何するか分かんねーぞ」

本気とも冗談とも取れる口調で冷たくそう言い放たれ、蓮は躰を強張らせた。
閉じ込められた室内では、逃げ場などない。
どうしようもできないこの状況に、沸々と恐怖が迫り上がる。

「っ…や、やだ…」

シャツのボタンをスカートのウエスト部分まで外され胸元をはだけさせられると、白のブラジャーが蒼井の前に曝される。

「…震えてるな。俺が怖いのか?」

「こ…こんなの…やだよっ…、お願い、やめて…っ」

「そうだよな…宮藤以外の奴に、見られんのも触られんのも嫌だもんな」

ぷつっと蓮の首元にある学校指定のリボンのホックを外し、戸惑いと恐怖に揺れる瞳を覗き込む。
言われた通りに抵抗することを止め、力の抜けた蓮の両手首を片手で掴んで頭上で拘束すると、蒼井はそのままブラジャーから覗く僅かに膨らんだ乳房へと唇を寄せた。

「やっ…!待ってっ…、離してっ…やだってばぁ…!」

ちくっとした痛みが吸い付かれた乳房に走り、その痛みが何を意味するのかを察した蓮は、目尻に涙を浮かべて首を横に振った。
拒むように力が入った両手はしっかりと蒼井に掴まれ、唇が肌から離れた頃にはくっきりとした赤い痕が乳房に残されていた。
以前宮藤に付けられた時にはあんなにも嬉しかったものが、相手が違うだけで泣きたくなるほど苦しい。

「なん、で…っ、こんなことするの…っ」

白い肌に浮き出た赤い痕を指でなぞりながら、か細い声でそう言葉にする蓮に蒼井は冷淡な視線を向けた。

「さぁ…、宮藤への嫌がらせ?アイツ、自分の事じゃ何したって動じないだろ。だから、俺がされたら嫌な事をしてやった…って感じかな」

「なにそれっ…、先生に嫌な思いさせることに…私を使わないでっ…」

「お前への嫌がらせでもあるってこと、自覚しろよ」

「わ、私…先生にこんなの、見せたりしないからっ…」

「へぇ…、そりゃ困るな。お前がアイツに泣きついてくれなきゃ、意味ねぇーもんな」

涙を浮かべたまま反抗的な目つきで口を堅く結んだ蓮を見下ろし、蒼井は楽しむように口許を歪めると、赤くなった乳房にのせていた指先をつうっと下へ滑らせた。

「あっ…だ、だめっ…!」

「強情張ってられんのはいつまでだ?ちゃんと宮藤に言いつけたくなるようにしてやらないとな」

蒼井の指がブラジャーのカップの縁に触れたかと思うとあっさり生地を下にずらされ、丸みを帯びた乳房の中心が、ぷっくりと顔を覗かせた。




Modoru Main Susumu
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