2015-3-11 Wed 23:57

「そういえば左之さんって、どこで髪きってるですか?」

とある昼下がり、沖田は読みかけの雑誌を置いて原田に尋ねた。タイプは違うが、わりとオシャレな原田にはどうやら一目おいているらしい。

「俺は、六本木だな。」

「うわっ、さすがですね。お気に入りの担当とかいるんですか?」

「正直腕前はそこそこなんだけどな、シャンプーした後のマッサージが最高でよ。これまた可愛いんだぜ。」

原田は自慢げにそう言うと、スマホを取り出し一枚の写真をみせた。そこにはカット直後だと思われる原田と、女性が一人。

「千鶴っていうんだぜ。悪いけど、総司には紹介しねぇからな。

「やだなぁ、左之さん。僕は毎回カットモデルだから、お金は払わないんですよ。」

そんな二人を横目に、斎藤は静かにクーポン雑誌を読んでいた。

 
top
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -