16:おしゃれをしましょう

ある日の朝。
禰豆子ちゃんが長い髪の毛をまとめているのを見て、いつも同じ髪型だなーと思い、ある提案をしてみる。

「禰豆子ちゃん、ちょっと髪の毛いじらせてくれない?」

?マークを出しつつも、どうぞと髪をほどき、背を向け座る禰豆子ちゃん。その後ろに正座し、髪を未来の櫛で梳かしながらまとめていく。最初の頃はパサツキのあった髪も、今では、未来の櫛のおかげもあってか指通り滑らかのサラサラヘアー。
ゴムや髪止めがないので髪紐を使い、悪戦苦闘すること10分。


「はい!三つ編みギブソンタックの完成!」

未来の鏡を渡して確認してもらうと、禰豆子ちゃんは花が咲いたように顔を輝かせた。

「かわいい…!」

何度も鏡をのぞいて色々な角度から確認しては笑顔を綻ばせる。頬を赤らめ全身を喜び一色に染める禰豆子ちゃんは、本当はおしゃれを楽しみたい年ごろの女の子なのだと再確認した。女の子は髪型一つで印象が大きく様変わりするからね。


「桜さんありがとうございます」

禰豆子ちゃんの最上級の笑顔で、私の身体中が幸せで満たされていく。

「禰豆子ちゃんが望むなら毎日でもしてあげるよ」
「なんだか求婚されてるみたいです」
「ふふ、たしかに!」

その後乱入してきた花子ちゃんと、ちょうど手が空いた葵枝さんと共に、サイドヘアーと夜間巻きアレンジをしてあげた。夜間巻きの葵枝さんは未亡人の色気にあふれていたことを追記しておく。




それから二日後。

「桜さん…」

禰豆子ちゃんは恥ずかしそうに頬を染めながら声をかけてくる。

「この間の髪型してくれませんか?」
「三つ編みギブソンタック?」

小さくこくりと頷く。

「その…今日、お母さんとお兄ちゃんで町にいくので…」
「あ、今日買い出しに行く日だね!それはおしゃれして行かなきゃ!」



未来の口紅で薄紅色に色づいたプルツヤ唇、未来のハンドクリームをうなじにぬり花の香を漂わせ、髪型は三つ編みのギブソンタック。葵枝さんや花子ちゃんの着れなくなった着物を、私が未来風にアレンジした「似非未来レトロ風着物」を着付け完成。

「かわいいよ!禰豆子ちゃんお姉さんみたい!素敵!!」

大騒ぎで褒めれば、褒めすぎですと照れながらも鏡を見てほくほく顔の禰豆子ちゃんの姿は、町を歩いただけで求婚されるレベルの可愛さ。

炭治郎君と葵枝さんに見せて喜ぶ禰豆子ちゃんを後ろから眺めながら思った。働いてお金を稼げるようになったら、絶対にかわいい着物を買ってあげようと。



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