酔っ払いはどうですか?
「「「かんぱーーーい!!!」」」
「………………」
その一言で開始されたカヅサさんとエミナさんと私とその恋人であるクラサメさんとでの飲み会。
ノリノリなカヅサさんとエミナさんと私とはうって変わって、全くノリノリではないクラサメさん。
それもそのはず、この飲み会のお誘いが来た時にクラサメさんは私一人で行ってこいなんて言いながら、自分は行く気がなかったのだ。
そこをカヅサさんとエミナさんが半ば強制に彼をこの場に連れ出した。
あんなに頑なに行かないと言っていたクラサメさんがなぜ来る気になったかだなんて、二人の言いそうなことを考えると聞きたくない。
完全にハイペースで飲んでいるカヅサ、エミナコンビ。
その二人に絡まれて私もいつもよりハイペースでお酒を飲む。
ふとクラサメさんを見ると、やはりどことなく不機嫌。
「クラサメさーん?だいじょうぶ、ですか?」
少し酔いが回っている私はゆっくりと彼に話しかけた。
「……私よりもお前の方が大丈夫ではないだろう」
「んー、私はだいじょうぶ、です!」
あまり飲みすぎるなよ、なんて言う彼はやはり少しご機嫌斜めで口数が少ない。
もちろん普段から口数は少ないのだけれど………
「クラサメさん、」
「なんだ?」
「来たくなかったのに、飲み会に連れてきちゃってごめんなさい」
しょんぼり謝ってみると、彼は優しく微笑んだ。
「ユリアが謝るようなことではないだろう。いや、私の方こそ気を遣わせてしまってすまない」
そんな優しいやりとりをしていると、完全に出来上がった状態のカヅサさんとエミナさんの二人がやってきた。
「クラサメくーん、ユリアちゃんに気遣わせちゃダメでしょー?ねぇ、カヅサくん?」
「そうだよ、ほらだからジュースなんて飲んでないでお酒飲みなよ」
酔っ払い二人はお酒をまだ一口も飲んでいないクラサメにお酒を飲まそうと必死に絡んでいて、クラサメはそれを必死に拒否していた。
すると………
「ならユリアちゃんにどうしてここに来る気になったかの理由を教えてあげちゃおうかしらねぇ」
と、エミナさんが言うと彼はビクっとしてお酒に手をかけた。
「ほほーう、一気飲みするとは」
なんてカヅサさんが言っているうちに、クラサメさんの顔をのぞくとマスクをつけていてもわかるぐらいに顔全体が真っ赤になっていて、目が据わりはじめている。
「クラサメさ…ん?だいじょうぶですか??」
「………らいじょうぶだ…」
「え……?」
「………………」
無言になったと思った瞬間、彼は音をたててその場に崩れた。
「クラサメさんっ?!!!!」
焦っている私にエミナさんが近づき、倒れたクラサメさんはカヅサさんが介抱していた。
「クラサメくんね、昔からお酒に弱いのよ。だからこういう席には絶対顔を出さないんだけど、ユリアちゃんが酔って寝ちゃったらどうするのって言ったら来たのよ」
もう羨ましいんだから、なんて言いながらまた飲みはじめるエミナさん。
私はそっと彼のそばに寄って、ありがとうって呟いた。
酔っ払いはどうですか?(――――――ぜひまたください!!)
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ただ酔っぱらってるところが見たかっただけ。
呂律回ってないクラサメさん可愛くない?と
友人を話していたのを思いだして…w
うちのクラサメさんはキャラ崩壊www
2011/11/26
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[mokuji]
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