ひな祭りをしましょ





「あかりをつけましょ、ぼんぼりに〜♪」




自宅の寝室の机に向かって仕事をしていれば、リビングの方から陽気な歌が聴こえてくるなと思えば恋人であるユリアが歌いながら何かを飾っていた。




「何をしているんだ」


「うわお!クラサメさんだ」

「わざとらしく驚かなくても良いだろう。で、何をしているんだ?」




その質問に目を輝かせながら答えるユリアに口元が緩むのがわかる。




「今日は女の子の日なんですよっ」


「…この間、終わったばかりではなかったか?」

「え、何か勘違いしてません?」

「生r「やめてください、やめてください!クラサメさんの口からそんな言葉聞きたくないです」


「で、その後ろに飾っているものはなんなんだ?」




デデーン、というような効果音が聞こえてくるような勢いで顔の前に出された物は、折り紙で作った不思議な服を着ている可愛らしい女の子と男の子がだった。





「これはなんなんだ?」


「お雛様とお内裏様です」

「あぁ、昔の蒼竜の行事だな」

「そうです!女の子日、ひな祭りです!」



ウキウキしながら再びその折り紙で作ったお雛様とお内裏様を飾り直し、こちらを向く。




「お雛様とお内裏様って結婚を祝っている最中なんですって、だから私はクラサメさんのお雛様になりたいですっ」


「あぁ、ならば私はユリアのお内裏様だな」

「そうですね、ふふ」







いつかこのお雛様のように貴方の隣で笑っていられますように。

















――ひな祭りをしましょ


(私は三人官女を作りますからクラサメさんは五人囃子を作ってください!)
(私のほうが多く作るのか…?)
(だって私はもうお雛様とお内裏様を作りましたから)
(……しょうがないな)




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タイムリーな夢を書いてみたぁ!間に合った!!
短いし、しょうもないのはお許しくださいー!

ただ女の子の日って言ったらアレと勘違いするクラサメさんが書きたかっただけなお馬鹿な管理人ゆらさん。

そしてただのバカップルw←


クラサメさん可愛いよ。
大好きですわん。



2012/3/3



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