もっと甘い言葉を頂戴





「ねぇ、クラサメ。好きよ」

「あぁ」

「大好き」

「あぁ」

「好きだってば」

「あぁ、知っている」



先ほどからこれの繰り返し。
何度彼に愛の言葉を囁いても返ってくる言葉は単調なもの。



「ねぇ、クラサメは私のこと好き?」

「あぁ」

「ちゃんと言葉にしてよ」

「ユリアと同じ気持ちだ」


「……もう、つまらない」


彼が私の愛の言葉を囁くことはない。
いつも私が一方的に好きと言って、私もだと返ってくるだけ。

彼から愛されているのは、わかっている。

私に触れる時の彼の優しい手つきが好きだ。



「ねぇ、好きよ」

「…私もだ」


「もういいもん」



言葉にしてくれない彼に諦めて背を向ける。
なんだか悲しくなってきた。



「拗ねているのか」

「………………」

「なにか言ったらどうだ?」

「……クラサメのばーか」



ちらりと後ろを振り返って悪態をつけばまた彼に背を向ける。

小さな溜息が一つ聞こえると背中に彼の温もりを感じる。




「あまりそういった言葉を言うのは好きではない」

「…言葉にしてくれなきゃわかんないこともあるよ」

「こんなにユリアに触れる時に愛情を込めているのにか?」

「………………」


「頻繁に言葉にすれば、その言葉が軽いものになってしまう気がしてな。まぁ、しかしいいだろう。…一回しか言わないぞ」



私を抱きしめる腕が強くなり、クラサメの口が耳に優しく触れる。
どきんと心臓が大きく高鳴った。








「ユリア、愛している」




















―――もっと甘い言葉を頂戴



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memoで宣言していた砂糖を吐きたくなるほどの甘い夢がこれですw
え、全然甘くない?
本当なんだかスランプなんですって←
文才を磨く旅に出たいwww

短編久しぶりすぎてなんだか緊張しましたw

これ、軽く実体験だったり違ったりww(え←
もちろん夢のように甘い言葉は頂けませんでしたがね。はんっ


たまに短編書くの楽しいなぁ。
これ短編すぎですけどね。


2012/2/19




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