「小松ー、暇だなー」

『あ、じゃあしりとりしませんか?』

そんな二人の暇を潰すために始まったしりとり。

『りんご』

「ごま」

『ま…まにきゅあ』

「あいす」

『トリコさん食べ物ばっかりですね』

「そーかぁ?」

はじめてから約10分。
トリコの答えは全てが食べ物の名前だった。

『そんなとこまで食い意地はってなくても…』

「まあいいじゃねえか。続きやろうぜ」

そんなこんなで、同じようなやりとりが暫く続いた。(食べ物の名前が出せるトリコもある意味すごい)

『きんこ』

「小松」

『はい?……つ、つき』

「…キス」

『急になんか…な、なんですかボクの名前だしたり』

突然にトリコは小松の体を抱き寄せ、唇を重ねた。
突然のことに小松は固まり、暫く動けずにいたが、気付くとじたばたもがいた。

『ぷは、急に何するんですか!』

「いや、なんとなくしたくなっただけだ」

小松は真っ赤になってトリコの胸を叩く。
その行為が可愛くてトリコは再び小松を抱き締めた。

「まだ続けるか?しりとり」

『…もう終わりです!これ以上やったらもっといろんなことされそうですし!』

「されてえのか?」

『えええ、遠慮します』

だがトリコの腕に力がこもった時には既に遅く、小松は抱えられてベッドへと運ばれていた。

『トリコさん!き、今日は…!』

「…2ヶ月も我慢してたんだぜ?という訳で、いただきます」

『に"ゃー!!』

トリコの暇潰しにはもう付き合わないと心に決めた小松だった。

―――――
バカップルトリコマもいいなぁ。

7.4




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