私が一番欲しいものか

2012/06/14



不幸な身の上が、病弱な身体が、不安定な精神が、いったいなにを生むって?
何ヶ月か前のあの夜私は終電で帰れなかった。
どんなに美しくたってなにもかも投げ出す覚悟がないなら興ざめだ。それを愛と呼ぶのはおこがましいけれどどちらにせよ夏は容赦なくきやがる。
いつからこんなに世界とやりにくくなったんだと不思議に思っていたけど、私が身の程も知らずに植物や動物や妖精の世界から人間がたくさんいる世界にきてしまっただけであってなにも不思議なことはなかった。どおりできらきらしてないわけだ。
そして私は頭が悪いから、どんよりしたこっちの世界で何かがきらきらしていたらそれがよくないものだと知っててもついていってしまう。それは時計だったりするけど、たまにはきれいなものもあった。

そうたとえば恋人は本当に素敵な男の子だよ。でも私と付き合っていたら彼はたくさんのものを失ってしまう。優しくてかわいくて悪いことをしない理想の女の子との出会いとか、それこそ精神を削ぐようなこともいつかあるかもしれない。だって私は男の子よりもお花が好きなの。
ようこそ私へ、と言いたいところだけど、彼の身が心配。

でもこないだは浅草に行ったり横浜に行ったりしたよ。楽しかった。二人でいるだけで私は楽しい。
今までした恋とまったく違うから私は戸惑っている。好きな人といて楽しいなんて思ったことなかったな。好きな人に好かれることもなかった。私を好きになる人が私は嫌いだったから。男の子と親密になることはないと思ってたし。
なんでいまのこの状況に抵抗がないのか自分でもわかんない。

とにかく大切にしないと私は無意識になんでもぶち壊すから気をつけよう。
夏がくるんだよ。
準備はいい?夏がくるからには、心を少し空けておかないと。宝捜しの時間だから。そう簡単に見つからない。
でも私には口ずさむ歌がある


2012/06/14



先月の20日に恋人と会ったときのことを少し詳しく書こうと。
藤子F不二雄ミュージアムに行った。思ってたより混んでたけど楽しかった。あとはラーメン博物館。三杯食べた。おいしかった。赤レンガ倉庫にも行った。かわいいものがたくさんあった。タオルケット欲しい。コメダ珈琲店のシロノワールも食べた。もう一回食べたい。
そのあと代々木公園に行ったんだけど、広いし暗いし迷子になるかと思った。

次の日は渋谷で増田さんたちとスタジオに入ってがちゃがちゃしてきた。ももちゃんもきた。
昼から飲んで、夜はあんなちゃんたちとドラムスのライブがあったんだけどそこでも飲んでそのあとの焼き肉でも飲んであんなちゃんちに帰ってからも飲んだ。半日飲み続けてた。人といっぱい会うからしらふじゃむりだったの。

その次の日は町田に行った。古着屋とかを見て、オムライス屋さんに行った。恋人はオムライスを私のために残してくれた。Sサイズだったし1・5人前くらい食べたのかな?おいしかった。


て、文字にするとすさまじく楽しそうな三日間だね。じっさい楽しかったよ。



でまあ先日はリバティーンズの映画を観てきたわけだけど、まあ、泣いた。情けないけどリバティーンズだけはだめだ。


2012/06/06



いつかきっと誰にとっても私はただの女になる。男女間にある尊敬や畏敬なんて蔑視と紙一重なんだろうとあいもかわらず夜に噛みついている
私の指先にはいつもささくれがあるし、肉体は永遠じゃない。なにがセックスだ
と、しかし愛も肉体だと私は思っている。つまりそういうこと
なにがセックスだ。

もっともっと人生を祝福しなきゃ!
余裕がない気がする
まあどうでもいい。
ふてくされることも許されないなら、そんな関係に興味ない




時間はすべてをなかったことにしていく。すばらしいとおもう。


私の器は大きくないし、興味は常に内側を向いている。
なにも永遠ではない。だから現実は嫌い。みんなが妖精を殺した。信じなかったから。でもそれが運命だとしたら?
人と上手にできない。
音楽。音楽はすごくいいとおもう。

私はもっと人との関係を重んじるべきなんだ。仕方ない。昔から人と関係を築いて壊す能力に長けてる。でも歌はずっと聞こえるし。早くギターが戻ってくればとおもう。最近読んだ恋愛小説はくそつまらなかった。恋愛になったとたんなんでも普遍的になる。でも愛なんて普遍的でいいものなのか。私は手に入らないものがほしい。ふつうの幸せとか。手に入ったら捨てるけど。いらないから。

どちらにせよ私は幸せだし。道がない。

2012/06/02



20日、恋人と会ってきた。ラーメン博物館とか行った。

で、今朝、祖母が死んだ。朝起きたら冷たくなってた。
いろいろ考える必要がある。私の18年を間近でみてくれてた人がいなくなってしまった。この先の人生にばあちゃんはいないんだと思うと、なんとなく、夕日を背にした帰り道を思い出す
まだ受け入れてないのかもしれない。時間がかかるかもしれない。わからない。まだしてあげられることはあった。もっともっと優しい孫でいるべきだった。
少なくとも私はいま冷静な気持ちでいる。ただ頭が痛いんだ、朝から。

2012/05/28





誰にも見つからないようなどこか遠いところに行って、あの人は見つけてくれるかしらってちょっとだけ思いながら、まったくべつの環境で知らないおばさんや知らない男の子との生活を新たに始める夢をみた。花畑があった。男の子は私の知らない言葉を話した。白い花をつんでくれた。


続きは知らないけど、きっと私は見つからない。で、お互いをいつか忘れる。知ってる。なにかあるとすぐ知らない場所に行きたがるわたしには、たぶん失踪癖の素質がある
いつか消えてしまう。知ってる。
でも今は永遠だからいいじゃない。私は虚無主義ではない、少なくとも、そうでなくあろうとはしてる。
来るかどうかわからないいつかよりたった今こみ上げてくるこの永遠のほうが、うたかたの永遠のほうが
胸を占める割合は大きい。



て。
たかが夢の話だよ

2012/05/18




なにかをがんばってる女の子はかわいい。知ってる。ふつうの女の子が一番かわいい。知ってる。弱音をかわいく吐けたら最高。知ってる。
でも私は、自分のために本気で努力なんてできない。し、つまらないことに頭を使いたくない。快楽だけしかいらない。
女である以上、考えすぎる性格は早く直した方が賢明だって何度言えば?まあわたし、女になるつもりはさらさらないけど。

でもわたしはとにかく物事を考えたくない。みんな現実現実うるさい。消えたらいい。自分の頭のなかに住みたい。なにが音楽だ。と思う。私は音楽より毛布やローファーが好きだな。
もがいてはいるけど、素質がなきゃ。まあ、周回遅れですしね。
ほんとうはどんどん媚売って生きたいんだけど。売る媚がない。ご飯食べたい。健康な心がほしい。暴力や性衝動はピュアだと思うし私はそれらを愛しているけど
いかんせんどいつもこいつもしょせん大人ですし。感情を伴った衝動はすべて悪。


なんだか恋人に悪い気がしてる。わたし、ほんとはもっと邪悪なやつなのに。

2012/05/18




探しに行く。

2012/05/10



裏切りの夜がここに溢れてることくらい知ってる。
私は人を裏切るくらいなら裏切られたほうがましだと思ってる。そのほうが楽だもの。慣れないことはしたくないし、裏切りには慣れてる。
だからあめ玉をころがす。卒業式の放課後廊下にさしこんだ光も思い出す。ここがどこであろうと、誰がどこにいようと、関係ないなぜならここにいないから。
それはいいとして、
私は生活がしたいのです。

生活に憧れてる。起きて、少し本を読み進めて、また眠る。バイトがあったら行って、やる気があったらドラム叩きに行って、ご飯をたくさん食べて、人と話して、眠る。
文字にすると生活らしくなると思ったのにならない。私の生活は生活じゃない。
生活感がほしい。でもきっと求めてたら手に入らない。そもそも生活に向いてない。でももし小さな生活を誰かが拾ってくれるようなことがあれば。

中学生のころ、夕方のスーパーマーケットの外にあるベンチで缶コーヒーを飲むのがすきだった。
ひとりで夜中の公園に行ったり、きぶんで少しだけ煙草を吸ったり、そういうことは少なくなった。音楽のことを考えたくない。煙草や夜の散歩は食べ物をおいしくなくするし、いまの私には必要ない。むしろ用もなくスーパーに行ったり犬と散歩したりするほうが大事で、私はただ穏やかで揺るぎない生活が、ね

手に入らないから。もらってもきっと捨ててしまう。手に余る。




恋人は愛しい。でも上手にできない。どんどん不器用になっていく気がする。でも私たち18歳だから大丈夫だろうなって確信はしてる。早く会いたい。



2012/05/10



でも詩人が泣く朝に私は少しも興味がないのだから、とりあえずおいしいもの食べてソフィーの世界でもよんで過ごせばいい。
私がピンクハウス思いっきり好きになれない理由はスカートが長すぎるから。
欲で動く。のは、まあ、ぜんぶ一緒か
て、欲望をやたら肯定する姿勢もまたありふれた自己弁護なのでしょうけど、私はなにも罪は犯してないっすよね?十字架背負うほどヘビーな愛持ってないし

ケーキ屋の息子から連絡がきた。ケーキはひとりで食べるときが一番おいしい。誰にも知られず味わっていることがすでにスウィーーートですから
まあなんでもそうだけど。食べることは気持ちいい

で、映画をみる。特に意味はない。こんどはノイズバンドをやるんだ。

2012/05/08


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