神による命名
過去web拍手のお礼SSです。
神ルルの番外編。
特殊設定なので、お気をつけ下さいませ。
※CP:Cルル
※C様の名前の由来捏造。
※意味も捏造。捏造万歳!
※このC様はしーちゃんです。
※それらを踏まえてご覧下さい。*
神による命名
C.C.がコードを継承し、初めてCの世界へと訪れた時に、神と対面した。
“愛されるギアス”のおかげで傲慢になったものの、その後のシスターの裏切りにより、再び人に対して疑心暗鬼に陥ってしまった少女。
そんなどうしようもない自分と、対面を許してくれた眼前の美しい神に、少女が傾倒してしまったのは仕方がないだろう。
少女は神を自らの主人と崇め、心機一転して仕えようと心に決める。
そんな少女は、以前の己を恥じ、そんな己の名をも恥じた。
だから、少女は主に願う。
自分に新しい名前をつけて欲しい。主以外に、自分の真の名を呼んで欲しくないから…と。
「ご主人様…」
「…そうだな、お前の名前を新しくつけるか。どういうのがいい?」
「私、ご主人様がお決めになって下さったならなんでもいいです。でも…そうですね、どうせならなにか、コードネームみたいな感じがいいです」
貴方以外に呼ばれるのなら、なんでもいいのだけれど。
出来るなら、自分の真の名を連想されないものがいい。
それでいて、間違いなく偽名だとわかるものがいい。
「そうだな…C.C.なんてどうだ? お前はギアス…王の証(王冠)を授ける者、“コード・クラウン”という意味で」
「うわぁ…カッコイイです。私、それがいいです!」
「…本当にコレでいいのか? 普段からそう呼ばれるんだぞ?」
「はい! 大丈夫です!」
「…そうか。気に入ってくれたならいいのだが…」
神 ―― ルルーシュは少女が心配になったが、少女自身が喜んでいるのだからいいのだろうと、自身を納得させた。
本来の名を呼んで欲しい相手が出来たのなら、少女が自ら教えればいいのだから、と…。
――― ○○○年後、エリア11にて。
度々にして、C.C.の行動に怒鳴る少年がいた。
「いい加減にしろC.C.! なんでお前はそうなんだ!」
「フン、私はC.C.だからな」
「理由になってないぞ!」
そして、ルルーシュが神へと戻った後。
生前のC.C.との様々な会話を思い出し、複雑な気分になったらしい…。
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