Jun 13芸夢


長曾我部元親√赤

 つぎはとても気になっていた長曾我部です。opムービーは鶴姫とほとんど同じ。四国壊滅についてはだいたい知ってはいますが、すべてが終わってから始まる物語、見ていこうと思います。

【戦歴】
一、能島海戦
 毛利から届いた(白々しい)書を読んで考えるも、埒が明かないと進軍。鶴姫の「あなたは一人で進むんですね」「あなたは目です。周りを巻き込む暴嵐の」という科白がなんとも云えません。すべてを巻き込む彼の物語が始まります。

二、厳島の戦い
 毛利に話を聞きに行く。同じく徳川から奇襲を受け、長曾我部と気持ちは同じだ、という毛利。そのことばを信じて長曾我部は毛利と停戦、彼の提案で石田と手を結ぶことを決めます。すべて毛利さんの掌の上、という感じです。

間、徳川へ使いを
 家康さんの仕業だとは思えない、という部下の兵士が自分が使いに行って話を聞いてくると申し出ます。いい部下。長曾我部は少々渋りながらも任せることに。この行く先はいかに。

三、石垣原坑道戦
 長曾我部が攻めてきたと聞いて動揺する黒田。知将ながら嘘の吐けないひと。国をでかくするため手を貸してほしいと頼むも、考えさせてくれ、と保留にされてしまいます。「お前さんの仲間になれというのか、小生に」は「(四国を壊滅させた張本人である)小生に」ということですよね。後ろめたさや気まずさ、あるいは恐れ、色々な感情がない交ぜになっているのがわかる。また、なにも知らない長曾我部にも胸が痛くなります。

間、部下が殺される
 徳川のもとへ使いに出した部下が殺されてしまった、とべつの部下に報告を受けます。見た者もいる、間違いない、とのこと。徳川への怒りと不信感はつのるばかりです。

四、耳川潜伏戦
 あんたが気に入らない、と島津に食って掛かる長曾我部。「強いやつと戦えりゃそれでいいと思ってる」というのはそのまま「自由に航海できりゃそれでいいと思ってる」という以前の自身に置き換えた自己嫌悪・同族嫌悪な気がします。加えて、それを笑ってのらりくらりと躱す島津にいらついてしまう。八つ当たりですね。

五、戸次川の戦い 思い出編
 洗礼名「サメハダ」と「シュモクザメ」をいただいた。長曾我部だからサメにちなんだものなのでしょうか。相変わらず立花さんのつぶやきはかわいいし、慌てる宗麟もかわいいし、楽しいステージです。

六、大坂・冬の陣
 「錨を上げろ、燃え盛る怒りをだ!」うまいこと云う。こういうことば遊び大好きです。石田との同盟、真田は会話のみでしたが、長曾我部はステージがあるんですね。石田とほのかな友情を育む数少ない武将だからかな。
 なにがあったかは知らぬが、と同情のことばをかける大谷さん、ペテン師です。石田に話を聞くよう通してくれます。長曾我部の石田に対する、アンタは誰より生きてるじゃねえか、って科白が好きです。心があるから怒るのだと。また、貴様の不幸論など聞きたくない、といいながら、私のほうがずっと、と口にする石田は本当に自分がいちばん不幸だと疑わない。ちょっと耳を傾けるだけで世界は変わるのに、彼はそれができない。そのための長曾我部なのだろうなと思います。

七、上田城水攻め戦
 金ヶ崎と迷ったものの上田へ。他武将で真田を攻めに行くのがすごく好きです。
 猿飛へ「あんた、いい顔になったな」という長曾我部。以前より真剣さが増したとか、そういう意味かな。猿飛を撃破する前に水門をすべて開けると分身が消えるんですね、知らなかった。「あーあ、台無し。水も滴るなんとやら、だ」って猿飛がかわいいです。真田に対しては「足掻くのも悪くはねえ、と思いたいが」というようなことを云います。長曾我部も苦悩しているので、辛そうな真田を苦々しく思うのかもしれません。
 びっくりしたのは猿飛も真田も討死扱いだったこと。同じ西軍とか関係ないんですね。

八、関ヶ原の戦い 残影
 仲間の仇を討ちに、いざ。長曾我部と会えたことにうれしそうな徳川に、そして話が見えないと困惑するそれに胸が痛みます。伊達にも「らしくねえ目をしている」なんて云われますが、長曾我部は突き進む。伊達を討った際に徳川が悲しむのがいいですね。「待て、独眼竜! 待つんだ!」って。
 そして徳川と相対。憎しみの向く先が自分なら、それを受けようと云う徳川。話はそのあとだ、と。「西の海を束ねるは、長曾我部元親殿とお見受けいたす!」の科白とそれに重なるbgmになぜだか鳥肌が立ちました。憎しみをこれでもかとぶつける長曾我部に、徳川は弁解をしません。話はあと、って云ったくせ、死んでしまうのは、ずるい。それとも、自身の死をもってでも友である長曾我部に気づいてほしかったのだろうか。憎しみはなにも産まない、残らない。そういうことを。


【戦闘面】
 最下位の鬼からの脱却、というのは噂に聞いていましたが、いやあ、楽しかったです。四縛の拘束時間すごく長くなってるんですね。もはやチート並み。ついつい敵武将閉じ込めてはいたぶりたくなります。固有奥義はまだひとつめしか習得していないのでなんとも云えませんが、固有技はどれも使い勝手がいいなと思いました。いやっふう、って楽しそうなアニキが健在なのもうれしい。通常技の一発目の蹴りモーションが好きなのですが、いかんせんリーチが短いので大して当たらないのが残念。豪快な碇捌きは見ていても楽しいです。

 どうでもいいですが、おにぎりを取ったときなんかの「かっさらえ!」がとてつもなく好きです。追記はもろもろの感想。

p.s.

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