Apr 03雑記


きょうは、わたしの住む街は風が強かったものの、午前中は日差しはぽかぽかと柔らかくてあたたかかったです。自転車でのバイト帰りに、蒲公英や小さな青い花を見つけたりして、春を感じました。

小さな青い花、春になるとよく見かけるのだけれど、調べたらオオイヌノフグリという雑草だそうですね。なんと云っても、その別名にときめきました。星の瞳、と、云うそうです。素敵。いったい誰が名付けたのだろう。午後の暴風雨でその小さな花弁が吹き飛ばされていないことを祈ります。

しかし、たしかに午後から夜にかけての春嵐は凄まじいものであったね。傘を折って、全身に雨風を浴びながら唄ったひともいるかもしれない。窓を開け放って叫んだら、びしょ濡れネズミに出会えたのかもしれない。いや、ほんとうはどこかで魔法少女が命をかけて戦っていたのかもしれない。と、ひとびとの面白いつぶやきを目にしながら、こんな風にひとり妄想に耽っているような者もほかにいたかもしれない。また、こんな夜にはとある山奥の小屋で狼と羊が奇妙な出逢いを果たし、互いの運命や価値観を変えたりもするのだから、嵐というのは恐ろしくもどこか不思議めいた力をもっているな、と思うのでした。無条件にわくわくさせるような、奇跡を届けてくれる。

いまはすっかり雨も熄んで、風もすこしずつ凪いできているようなので、こころなしか残念に思いつつも穏やかな空が戻ることを願ってきょうは眠ります。


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