Jan 22雑記


ふゆごもり、ようやくいちばん書きたかったところまで行き着きました。いろいろ表現しきれなかった部分も多々ありますが、伊達の抱える闇だとか淋しさだとか、そういうものが少しでも伝わればうれしいです。

今回、史実の伊達政宗公の有名すぎる逸話を採用したわけですが、否定する説もあるみたいなので、個人的にはそれがすこし救いに思ったりもします。もちろん、そういった過去を乗り越えた伊達政宗公が好きというひとも多いと思います。矛盾しているけれどわたしもそのひとりです。嫌な云い方だけれど創作的にも美味しい設定ではあります。それでも、実在した人物なのだと考えるとやっぱりそんな逸話は真実ではないほうがいいな、なんてたまに思う。本当に実の母親に毒を盛られたなんてことがあったのなら、あの時代のこととは云え、ちょっとやりきれないです。

ただ、こういった真偽不明の部分があるから歴史って面白いです。自分で信じたいものを信じて、信じたくないものは切り捨てる。そうやって個々人のなかでひとりの偉人についてだけでもたくさんの歴史が紡がれていく、なんていうのに、なんだか浪漫みたいなものを感じます。


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