ONE PIECEより

フランキー×ロビン





「私のことは庇わなくてもいいのよ?フランキー。
私よりナミの方に…」


そう言いかけて彼女を見ると、彼女の横には船長が居たため口を閉ざした。


いつも貴方は私の前に立ってその背に庇う。
けれども私はそんなに弱くもないし、庇われる程綺麗な手もしてはいない。
そう思っているのに…。




向かってきた敵の海賊たちをなぎ払いながら、彼は私に少し怒ったように振り返った。


「バカヤロー、お前はすぐ自己犠牲を働きたがるから…つい守ろうとしちまうだけだ!」



もっと自分を大事にしろ。と照れ隠ししながら叱るフランキーを、ついマジマジと見つめてしまった。


「ほら、ボーッしてねぇで手を貸せ!
登れるか?」


瓦礫の上に立つ彼が、私に向かって手を差しのべた。

その姿を見てフフ…と笑うと、居心地悪そうに照れたフランキーが頭を掻いた。


「貴方って思ったより紳士なのよね、フランキー。」


そう言いながら差し出された手を掴むと、フランキーはやや乱暴に上へと引き上げられる。



「その意外そうな言い方はいただけねぇな。
俺は普段から優しくしてるつもりだぜ?



…特に、あんたには。」



眉をしかめながら、引き上げた私の身体をそっと受け止めて地面へと降ろした。
照れているのか、目は彼方を向いている。
今胸が熱くなっている私を、その目に写さなくてもいいのかしら?


「フフ…そうね。」


けれど私はその腕をそのままフランキーの首へと回して身体を密着させる。


「ロビ…」


言葉を奪うように唇を奪うと、放心したような彼。


「紳士よりも私のナイトでいてくれる?」


守ってくれるナイトの貴方に、私の心をあげるから。


「ああ、御安いご用だ…。」



真っ赤な顔を隠しもしない彼にまた私の胸が熱くなった。



本当は、心なんてとっくに奪われているのだけど…。









然れど下半身はブーメランパンツ(笑)


男くさいフランキー兄さんとしっかり姐さんなロビンも好きです。









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