ONE PIECEより
フランキー×ロビン
*
「私のことは庇わなくてもいいのよ?フランキー。
私よりナミの方に…」
そう言いかけて彼女を見ると、彼女の横には船長が居たため口を閉ざした。
いつも貴方は私の前に立ってその背に庇う。
けれども私はそんなに弱くもないし、庇われる程綺麗な手もしてはいない。
そう思っているのに…。
向かってきた敵の海賊たちをなぎ払いながら、彼は私に少し怒ったように振り返った。
「バカヤロー、お前はすぐ自己犠牲を働きたがるから…つい守ろうとしちまうだけだ!」
もっと自分を大事にしろ。と照れ隠ししながら叱るフランキーを、ついマジマジと見つめてしまった。
「ほら、ボーッしてねぇで手を貸せ!
登れるか?」
瓦礫の上に立つ彼が、私に向かって手を差しのべた。
その姿を見てフフ…と笑うと、居心地悪そうに照れたフランキーが頭を掻いた。
「貴方って思ったより紳士なのよね、フランキー。」
そう言いながら差し出された手を掴むと、フランキーはやや乱暴に上へと引き上げられる。
「その意外そうな言い方はいただけねぇな。
俺は普段から優しくしてるつもりだぜ?
…特に、あんたには。」
眉をしかめながら、引き上げた私の身体をそっと受け止めて地面へと降ろした。
照れているのか、目は彼方を向いている。
今胸が熱くなっている私を、その目に写さなくてもいいのかしら?
「フフ…そうね。」
けれど私はその腕をそのままフランキーの首へと回して身体を密着させる。
「ロビ…」
言葉を奪うように唇を奪うと、放心したような彼。
「紳士よりも私のナイトでいてくれる?」
守ってくれるナイトの貴方に、私の心をあげるから。
「ああ、御安いご用だ…。」
真っ赤な顔を隠しもしない彼にまた私の胸が熱くなった。
本当は、心なんてとっくに奪われているのだけど…。
*
然れど下半身はブーメランパンツ(笑)
男くさいフランキー兄さんとしっかり姐さんなロビンも好きです。
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