Len×Rin
&
KAITO×MEIKO





「ただい…モガァ!?」


頼まれていたお夕飯の買い物を済ませて帰宅の挨拶を述べようとしたところでいきなり口を塞がれた。


「?…;???」


動揺が隠せなくてもがいていると、ヒソヒソ声が後ろから聞こえた。


[しーッ。カイトちょっと静かに。

買い物、ご苦労様。]



口を塞いでいた手が離れ、持ち帰った買い物袋を受け取ってキッチンへと向かう背に慌てて追従する。


[めーちゃん、どうかしたの?]


素直に声を潜めて首を傾げながら問いかけると、メイコは無言でソファの方へと指を向ける。その先を目で追ってカイトは口元を綻ばせた。



(そういうことか。)



リビングのソファの上には、向かい合ってお互いを抱きしめ合いながらスヤスヤと眠る弟妹の姿。


人間ならば14歳に設定されているはずの彼らは、実際はそれよりも少し幼いようにカイトには思えた。


[かわいい…。]


ソファの前にしゃがんでニヤニヤとしながら二人を見ていると、毛布を持ったメイコが呆れ顔でカイトを見下ろしていた。



[まったく…風邪ひくでしょうが。]



フワッと毛布をかけるメイコに、
[お母さんみたい。]
とカイトが漏らすと、満更でもないらしく、少し照れながら二人の柔らかい髪を撫でた。



[あ、二人とも部屋に運んじゃおっか?]

このまま狭いソファに二人を寝かせておくのが可哀想に思い、カイトが提案すればメイコも[そうね。]と微笑んだ。



さて、軽いリンの方から運ぼうか…と手を伸ばしたところ。






ガシッと物凄い力で腕を掴まれた。



「へ;?」


力強い腕は、この目がおかしくなければ今眠っているはずの弟から伸びていた。


「…レ…ン;?」


眠るリンの向こうからこちらを睨み付けるエメラルドの瞳がやけに鋭く、緩んでいたはずのカイトの口は、恐怖にひきつっていた。

冷や汗を流しながら問いかければ、地を這うような低い声が一言。





「…汚ねぇ手でリンに触るな。」











「は…はい…。」




涙目になりながらガクガクと震える手を引っ込めるカイトを、隣にいたメイコは哀れそうな目で一瞥してから二人の上の毛布を無言でかけなおすのだった。











どうしてこうなった\(^p^)/


リンとカイトは誰と掛け算しても好きです。










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