さあ、うたおう
ユキとキラその後
お好きです? 09

促されるまま素直に従う。
ぬめるそこを扱くと頭の奥に甘い痺れが生まれて、中を抉る深雪の指をきゅうきゅうと締め付けた。

「んっ、あ、あ……ンん……」

気持ちイイ。
目を閉じて欲望を追いかかる。
高ぶれば高ぶるほど、意のままにはならない後ろの刺激がもどかしくて、イヤラシく腰を振って強請る。

知ってるくせに。
オレのイイ所なんて。
分かってるくせに。

「ア! アァっ! そっ、ち……! ん、う……」

追い詰められて声が高く大きくなれば、ふいっと釣れなく離れてしまう。
それを補うように自らの手を上下させれば、くちくちと粘着質な音がたった。

快感に震える体は片手では支えきれない。
深雪の顔に、自分の顔を押し付ける。
頬骨に瞼をぐりぐりと擦り付けて、ため息を漏らす。
よくわかんねえけど、こう、満たされていく感じが気持ちイイ。
ぐずぐずとした堪んねえ快感とはまた別の心地よさで体がふわふわとする。

「すごいですね」

「……ン?」

「指、食いちぎられそうです」

「ふっ、ン、ふはっ……」

耳元の小さな声にほんの少し顔を離すと、悪戯っぽく細めた目がオレを見つめた。

はっ!
敬語戻ってやんの。
冷静な様でいて興奮していると分かる深雪の若さが好ましい。

なあ、もっと。
もっと食らいついて来いよ。
オレを欲しがれ。

思わずくいっと口角を上げて、深雪の前で痴態を演じる。

更に足を開いて落した腰に、深雪の指を深く銜え込む。

「ン、ふぁ……」

不安定なままのけぞさせた体を揺らせて、第一ボタンを開いたままの詰襟の間に喉を晒す。
短ランの下、はしたなく涎をたらす欲望の象徴を、己の手でねっとりと愛撫する。
深雪の、その場所を想像して。
オレの犯す、深雪のカワイイ息子くんを頭に浮かべて。

「アキラさん……」

デリヘルのオバサンが着るセーラーコス並に似合わねえ学ランでさ。
すんげー変態くせえよな?
だけどさ。
ぺろりと唇をひと舐めすれば、深雪の喉が上下するのが見えた。
興奮してやがるんじゃん。

はっ!
これでいい訳ね?
お前も相当変態くせえよな。

「……ゆきぃ、フェラ、してやろーか?」

ちらりと視線を下げれば、深雪の勃ち上がったものがスラックスを押し上げている。

「あ、でも……」

「?」

ちーっとジッパーを下げてむわりと熱気を纏ったペニスをそっと取り出した。
されるがままの深雪ににやりと笑いかける。

「学生っぽく、こっちのがイイ?」

ぺたりと深雪の膝の上に尻を下ろして二つの熱を重ねて握りこむ。
擦れ合う熱い粘膜が、ゾワゾワと腰に来る。
オレのがぬめっている所為でたまに滑るのが、また、劣情を誘う。

「ン、えっろ……」

「アキラさん、やらしすぎです……」

長いため息をついた深雪の指がオレの手の上から重ねられて、その少し冷たい触感に肩がぶるりと震える。

「っふ、青春、っぽくね?」

後ろを嬲る指と、視覚にクルごっこ遊びと、それから深雪の押し殺した息遣い。
くらくらと酔う。
肩に額を押し付ければ、火照った顔にかすかに冷たい生地が気持ちよく感じた。


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