えふえふ | ナノ



新歓とは

※ウォーリアが暴走してます
※全体的に暴走してます



本日晴天戦いも沈静化中、平和で穏やかな絶好な遊び日和。
カオスとの決着はどうなったか、戦わなければいけないだろうという正論はなしだ。平和を謳歌している戦士たちの耳には届かないし、聞こうともしない。というわけで平和なうちに出来ることを始めようと思う。

「それでは新入りを加えた自己紹介をしたい」

発売日から何ヶ月過ぎているんだ、やら時間軸はどうなっているんだ、という苦情は聞こえないフリをさせて頂きたい。自分も時間軸は検討中なのである。

「そんなことはどうでもいいから始めようよ。幼稚園みたいで腹立つから」

補足を入れるとすれば今の彼らは青空教室のように、ウォーリアに向かって体操座りしているのだ。似合わない、特に二十歳超えの鎧たちが似合わない。

「そうだな。では紹介しよう。右からライトニング、ヴァン、ディファ、ラグナ、カイン、ユウナだ。みんな、仲良くするように」
「はーい」
「なんだこれ、羞恥プレイ?」

ヴァンの言うことは最もである。どう考えても幼稚園だ。

「戦いを終わらせることは決まっていることだ、改めては言わん。ただここにきて必要なことは一つ。お前たちはコスモスを信じるか? 何があっても守り抜くと誓えるか?ハリセンボン飲めるか!?」
「落ち着け!! ウォーリア落ち着け!! 話がおかしい、いやブレている!!」

先輩、いや大黒柱のフリオニールがすかさずウォーリアにつかみかかると恐ろしいほどの眼光が返ってきた。

「違わん!! ならばフリオニール!! お前は何のために戦っている!?」
「平和と…の、のばら」
「だろう!! 何かのため、いや大切な人のために戦う、それは戦士にとっての最大の役目だろう!! ここではコスモスが絶対だ、コスモスに忠誠を誓いコスモスのために戦わねばならない!!」
「ウォル!! しっかりしてウォル!! なんの宗教!?」

暑さに頭をやられてしまったのか、いやそうだろう。コスモス教たるものを発足してしまったウォーリアを、慣れている者たちですら遠目で見つめ、新入りは最早距離をおきすぎて豆粒にしか見えない。止められる者は最早ツッコミを体得した戦士のみ。しかしその希望も打ち砕かれようとしていた。

一方その頃カオス陣では。

「クラウド。絶望を信じるか?」
「俺は宗教に興味ない」
「間に合ってるッス」
「お前には聞いていない」

似たようなことが起きていた。


「なるほど、この世界では常識が通用しないのだな」
「誤解を生んでるが間違いじゃないから否定も出来ない」

やっと帰ってきてくれたライトニングを捕まえ、いや逆に捕まえられつつも補足説明を行うフリオニール。だがイマイチ信用を集められていない、いや集められるはずがない。何故新たな女戦士参戦という興奮のあまりに鼻血を出しているから。

「さあお前たち、ここに署名するがいい。それで立派なコスモス組の仲間入りだ」

今日のウォーリアはおかしい、すごくおかしい、とんでもなくおかしい。

一方その頃。

「なんでこちらは新メンバーが少ないのですか」
「数人やってきて、1人むこうへいってしまったな」
「お主らがケンカしてつぶし合うからだろう」
「今のメンバーと打ち解けてから文句をつけるがよい」
「その前に人脈が浅いじゃないか、君たちは」
「パンツに言われてはおしまいであろう」
「ケーサツには知り合い多いんじゃないの〜?」

どうでもいい討論が始まっていた。


「まてまてまてウォル!! オレたちそんな署名した覚えねえから!!」
「そうだな…ならば今からするがいい」
「逆効果!!」

今日のウォーリアはどこかおかしい。ライトとつくお揃いのキャラが現れてブレまくってるのだろう。ドンマイ。

「ツッコミがたりない!! 加勢してくれ、セシル、スコール!!」

ごくまじめな顔で言われてもボケなのかツッコミなのか、いやそもそもつっこんでいいのかいけないのかわからないところである。現実に援軍要請されたスコールが手だけで「ノーセンキュー」の意思を示し、マイペースなセシルは即決で「やだよ面倒くさいもの」とフリオニールの心の叫びをを一刀両断した。

「忙しいところわりいな。ここにくる途中にのばらの花壇を見たけど、あれは育ててるのか?」
「ああ、私も気になっていた」
「Yes,I do! 二人とものばらに興味があるのか!?」

すっかり忘れていました今日の主役たちの存在を。ラグナとライトニングからの魔法「のばら」により、フリオニールがボケ状態にされてしまった。だがエスナもディスペルも受け付けない最悪の状況である。
そう、まだウォーリアブレブレ事件は続いているのである。
混乱しきったこの場所を救うため、遠くに逃げ、もとい遊んでいたジタンとバッツが帰ってきてくれた。スコールから頭にたんこぶをもらいながら。

「しゃーねーな。オニオン、ちょっとウォルにエスナとディスペルの融合魔法かけてくれ」
「そんなものないよ」
「スプリルじゃだめなのか?」
「殴った方がはええだろ」

一刀両断するオニオンナイトと遠慮なく眠らせようとするバッツ、どちらの方が酷いだろうか。少し判断しづらいが、今わかりました。
殴って沈静化を諮ろうとするジェクトが一番酷い、と。

「仕方ない。ウォーリアの暴走を止めるにはこれしかない」

今、勇者スコールは立ち上がった。暴走戦士ウォーリアを止めるために。

「やめろ。話をボケにもっていこうとするのはやめろ」

スコールの言う秘策とは、次回につ

「続かせない。止めるための手段、それはコスモスだ」

実は遠くでニコニコ見ていたコスモスに、スコールが頭を下げていたのは誰も知らない。貼りついた笑顔を浮かべながら、コスモスが混沌の輪へとやってきて手を叩いた。

「このまま続いてもしんどいですし、飽きました」
「コスモス。どうかしたのか?」
「あ、止まった」
「今更キリッとしても、ウォルの株は最悪だろうなー」

かくしてウォーリアの暴走は収まった。
だが本来メインのはずの戦士たちが空気なことが非常に問題である。
どうなる次元戦争、どうなる秩序!
そして混沌側はどうなっている!?

*

「前々から君達のことは気に食わなかったんだ!」
「あら、不愉快ながら奇遇ですね。私もそう思っていました」
「うるさいぞ虫けらども! 騒ぐなら死んでからにしろ!!」
「ティナちんとボクちん以外みーんないらないっ! ふっとばしてしまいまショー!」
「行くぞクラウド」
「きゃー英雄さまー」
「かっけーッス」
「俺たちの盾になれー」
「さあティナもこっちに!」
「う、うん」


待て次回!

「だから続かせはしない!!」
「いや、自己紹介しろよ」


++++
16.8.25

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