えふえふ | ナノ



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「じゃあ早速・・・・・」

王様だーれだ!


「あ、儂じゃな」

一番手、暗闇の雲。触手Aが先を赤く塗られた割りばしを持っている。彼女なら大丈夫、とまともな一同は安堵のため息。まともな思考をしていない者は思い切り舌打ちをかました。

「ならば5番、兎の鳴き真似じゃ」
「う、うさ!?」

いきなり難問きました。

「因みに5番・・・・・」
「俺だ」
「クラウドーっ!!」

期待出来ません。これはいきなりカオスな予感です。

「ピョンピョンでいいか?」
「ああ、幼稚園だ」
「・・・・・・うさうさ」
「真顔で何を!?」

でも兎がどう鳴くなんて真剣に考えないと、いや真剣に考えてもわからない。まぁ王様本人も期待してないようで割り箸回収を率先して行っている。

「黙ってればいいだろう」
「そうきたか」
「もしくはか細くキューかクー程度だろうか」
「・・・・・きゅー」

エクスデス先生とガブラスのナイス助言だったが、クラウドの超やる気ない棒読みと真顔により助言は無駄となった。
想像して萌えれるものなら萌えてみてください。

「面倒じゃな。それでいいわ」

投げやりOKでました。

「投げたら面白くないじゃないか」
「この状態で妥協せず、どうするのですか?」
「じゃあなんでこんな命令にしたのさ」
「思いつかなかったからに決まっておろう」

よほどの野望がない限り出てこないものですよね。じゃあ次。


「あ。王様引いた・・・」
「オニオンお前っ」
「やれば出来る子だと思ってたっス!」

お次は秩序最年小及び一番真面目なオニオンナイトが引いてくれました。
赤い紐を何度も確認しながら首を傾げている。特に無欲な彼は何を命令するか考えているようだ。

「……あ。このゲームを終わろう、ってあり?」
「ダメですつまらないから」
「戦いはどうするんだ……」

真面目に即答する秩序の神にスコールが小声で突っ込んだ。聞こえたら面倒な人が睨んでくるので、あくまでも小声である。
これだけは言わせてもらおう。反対するのは混沌の神の役割であると。
「えー」と狼狽しつつも、首筋に当たるウォーリアの剣も怖い。おとなしく考えなすと静かに手を叩いた。

「じゃあ全番号、これから死人がでる危険な命令は、王様になっても許さない」

まさかの命令に、どよめきが走りました。守るかは別としてまさかそんな手があるとは。

「玉葱スゲェェェェェェェ!」
「その発想はなかった!」
「ティーダ、誰が玉葱? 誰が?」

余計なことを言う空気の読めないアホの子を睨みつつ、超不満顔なカオスな面々も睨みつける。
これは念押しと威嚇です。

「ツマランっ、ツマランよぉっ!」
「玉葱風情に油断していたか・・・・・」
「そこのイカ、刻んでほしいの?」
「面白くなりそうだったのに、残念だよ」
「つまらないですわね」
「シャントット? いやシャントットさん??」

混沌を中心に恨み言が聞こえてくるが、王様の命令は絶対だ。
もしこの命令がなければ確実に死人が出ていた。なんというギリギリセーフ。
1人秩序にも問題児が居たのは誰もつっこむ勇気はなかった。

「じゃあこれで。ハイ。次行こうか……」


さて次の王様は。

「ボクちんだよぉ♪」

破壊大好きケフカでお送りします。早々にメンバーが逃げる準備をしているのは条件反射である。

「危ねぇ! マジでセーフ!」
「これは死人が出るとこだったな」
「たまちゃんに感謝だね」

九死に一生を得たところ悪いが、王様は基本的に話を聞かない物だ。

「4番と9番は自分の最強魔法をぶつけ合うのだー!!」
「ピエロは話を聞いてたのか!?」
「魔法が使えなかったらどうするつもりだ」

どうせこの人は普段から話を聞かない。勿論こういう時のも話を聞く訳がない。それよりも危険の度合いが狂った人物に取っては、この程度何ともないのだろう。
もっともな事を言うウォーリアとフリオニールだが、やっぱりケフカは人の話を聞かない。これは非常にまずい。

「危険じゃないよぅ☆ ただ怪我人が出るだ〜け♪」
「よーし、どのへんが危険じゃないのか言ってみろよ」
「ぜーんぶ☆」
「ジタン。宇宙人と会話してる気分になるからやめなよ」
「ちなみに4番9番挙手」

「ハイ」
「・・・・・ハイ」

4番:ティナ
9番:クジャ

これは酷いと言わざるをえない。

「あぁもう終わった。うん、これは終わった」
「逃げるとするか、セシル」
「うん♪」

諦め顔のオニオンとジタン、そそくさ避難する月の民兄弟。既に数キロ先にいるクラウド、ウォーリアと神々達。面倒事か嫌いな混沌メンバーは既に遥かと置く豆粒となっている。エクスデス以外は。

「逃げるよりさ、エクスデスの後ろが安全だぜー」
「そうッスね!!」
「離してくれ小僧」

エクスデスのマントをがっちりと掴んだバッツに、悲痛な声が聞こえる。
どうせノリノリなクジャと真面目なティナが詠唱を始めたから間に合う訳がない。結局ティーダ、バッツ、巻き込まれたスコールを守りつつ、他のメンバーはリフレク完備。準備は整ってほしくなかったが、整ってしまった。

「行くよ。はあぁぁぁぁっ」
「死んでも恨まないでね。消えてなくなれっ」

2人はトランスまでしているサービスつき。そんなサービスはいらなかった。

「アルテマは範囲狭いからまだマシだが、メルトンが怖い。リフレクあっても怖い」
「なら得意の盾で跳ね返しなさい、のばら君?」
「無理。無理無理無理!」

「大丈夫かエクスデスー」
「ああ、なんとかな……」
「せっかくだから、俺はこの赤い盾を選ぶぜ!」

「ザ・○ールド!」
「お主、魔法も止められるのか」
「今やったら出来ました」
「なんだよそのチャレンジ精神」

そんなこんなで30分。
荒れ果てた土地、所々から黒い煙が上がるこの空間に、晴れやかな顔した3人と絶望的なその他多勢の顔。
秩序の聖域は半壊である。これは混沌側が狙って破壊したとしか思えない。

「たっのしーい!!」
「なかなかやるじゃないか」
「案外スッキリしたね」
「・・・・確かに」

素直に喜べない友情を遮るかのように、近くの瓦礫が動いた。

「い、異議あり! これは危険だよ! さっきの僕の命令に背いてるから!!」
「お黙りなさい。死人は出てませんわ」
「シャントットの言う通り」
「そりゃないぜレディ!?」
「ボクちん勝訴〜♪」
「ウゼェ・・・」

ケフガの煽りが本当にうざいが、コスモスが味方をしてしまったら文句も言えない。煤がついても、コスモス信者の眼光は輝いたままだ。

「よしじゃあ次行くか」
「その前に片付けだろう」
「確かにな」

真面目な方たちが煩いので一時休戦、先にステージの片付けとなった。当たり前ですが破壊大好きは協力してくれませんので悪しからず。

「僕達の近所だから何とかしないと」
「面倒だな」
「文句言うならクラウドの部屋にゴミぶちまけるよ?」

この後、クラウドが3分でやってくれました。



「気を取り直して。王様は誰ですか?」

すっと赤い紐を持ち上げたのは。

「私だ」
「イカテメこの野郎」

次はダイオウイカのターンのようで。

「だれがダイオウイカだ。死ぬ準備は出来たか」

冗談です、クラウド殺害許可を下しましょう。

「お前の命令には興味ないね」

え、ちょ、クラウドこの裏切り者めぇぇぇぇぇぇ!!!!!

「絶望を贈ろう」
「ちょっと待って。なんでナレーターに攻撃でき」

※ナレーター死亡





ティナ「ナレーター死んだからここからは会話のみだって。」
ガー「個性が見いだせず、誰が何を言ったかわからない故の応急処置だ」
コス「茶番はいりませんけどね(笑」
ケフ「で、王様の命令はぁ?」
セフィ「先程の子供の命令破棄だ。」
秩「なんということを!」
セフィ「何だ。王の命令は絶対だぞ」
フリ「俺達が王様になったらその命令撤回してやるからな。」
カオ「臨時ニュースだー」
コス「もうその手の命令はキリがないので、禁止。」
秩「何……だと……」
ガブ「タイミングを見計らっての物言いだな。」
ガー「恐ろしい神だ。」
ウォル「なんだと貴様! コスモスにケチをつけるのか!?」
オニ「僕はこのゲームにケチをつけたいんだけど。」
ジタ「次からカオス側が王様になったら死ぬぞ・・・・・」
スコ「(ブルブルガタガタ」
セシ「楽しそうじゃないか♪」
ティダ「セシル・・・恐ろしい子・・・・・っ」
セフィ「次行くぞ。」



王様→皇帝

秩「いきなりビンゴじゃねーか!」
ケフ「皇帝。空気読め。」
皇「ウボァ!?(゚д゚)」
オニ「まさかのケフカにガン飛ばしされてるんだけど。」
皇「そうだな、全番号は私の僕になれ。」
秩「はぁ? DFF内一番報われない金ピカ飾り筋肉の癖に。」

ガー「拒否する。」
雲「言うことを聞くとでも思うたか。」
ゴル「嫌ですとも。」
エク「無に帰れ。」
ケフ「死んでください。」
セフィ「闇に帰れ。」
アル「笑えない冗談ですね。」
クジャ「ハッ、下らない茶番だね。」
ジェク「調子に乗るんじゃねぇぞ。」
ガブ「賛同しかねるな。」
カオ「却下ぁ」
コス「神々の顔は一度まで。」

シャン「と言うわけで、お死になさいな!!」


※皇帝行動不能


スコ「混沌組が一番ヤバい・・・・・」
クラ「まさか一人ずつ愚痴が出るとは・・・やるな!」
オニ「クラウド、今日はどうしたの?」
ウォル「よし退場させるぞ。」
セシ「担架来ました〜」
ティナ「投げて投げて。」
ジタ「心優しいレディが何を!?」
雲「女をなめるでない。」
カオ「女は最凶なの〜よ〜気を付けなさい〜♪」
クジャ「ウザ、キモォ・・・・・・」
フリ「それよりこの反逆はルール違反じゃなかったのか・・・・?」
ティダ「きさま はんらんぐんだな!?」
シャン「ルール『命令された人は抵抗あり』ですわ(無視」
バツ「あぁそういえば。」
ティダ「無視ッスか(´・ω・`)」
クラ「俺はソルジャーだ。」
セフィ「そうか。よかったな。」
クラ「お前には言ってない!」
セフィ「……」
バツ「大丈夫だセフィロス!!愛情の裏の裏返しだからさ!」
ジタ「素なんじゃねぇか。」

ゴル「遊んでいないで次やるぞ。」
セシ「コスモスがつまなんないを通り越して不機嫌になりつつあるよー。」
コス「・・・・・(ニコニコニコニコ」
スコ「確かに・・・・・怖い・・・・・」
ガブ「じゃあ次引いてくれ。」


王様:ガブラス

シャン「今すぐ私の番号と取り替えなさいな!!」←魔法ぶっぱ
ガブ「そんなこと出来ん!!!」←フルアーマーガード
ティナ「トットさん落ち着いて。」
ケフ「もっとやれ殺れ☆」
クジャ「面白い事になっているじゃないか。」
ジェク「喧嘩は程々にしろよ?」
ティナ「私も手伝……あ。ごめんなさい。」←ホーリー派生アルテマ
ティダ「明らかに親父が流れ弾ッスよ!?」
エク「珍しく父の心配か小僧」
ティダ「だ、だだだ誰があんな糞親父の心配なんてぇぇぇぇぇぇ!」←ボール投擲
エク「(グフッ」←ボール直撃
バツ「自然は大切に、だぞティーダ」
ウォル「逆上して聞いていないな。(モグモグ)
ジタ「って! ウォルは何食べてんだ!?」
ウォル「先程の茶菓子だ。(モグモグ」
オニ「リーダーがそんなことでどうするのさ?」

ガブ「命令は10番!!シャントットを取り押さえろ!!!」
シャン「却下ですわ(10番)」
ガブ「貴様かぁぁぁぁぁ!」

ジタ「何か聞こえる・・・・・(開き直ってお菓子食べてる)」
フリ「彼女には誰も逆らえないからなぁ・・・(逃げてる)」
コス「お茶して待ってましょう。」
カオ「平和が一番。」
秩「(混沌神が何か言い出した・・・・・)」

※数分後

ガブ「(死」
フリ「これは仕方ないだろ・・・・・」
アル「相手が相手だから取り押さえるのも嫌だったので。」
雲「諦めろ。」
シャン「次ですわ次。」


王様:ジェクト

ジェク「俺かぁ?なら・・・・・二桁の奴腕立て1000回。」
二桁s「却下!!」
ジタ「まともだけどこれはキツいな・・・・・」
バツ「えっとウォル、フリオニール、オニオン、セシル、ティナ、ガーランド、ゴルベーザ、エクスデス、ケフカ、クジャ、ガブラス、カオス、コスモスか。」
一桁s「鎧やりずらっ!!」
ジタ「レディは勘弁してやれよ〜」
シャン「問答無用。」←バインド
アル「時よ!!」←時の呪縛
二桁「逃げられない!!」
ティダ「さっさとやったほうがいいッスよ。コスモスとカオスとティナが超高速でやってるのにさ。」
全「ちょ」
ケフ「簡単じゃーん☆」
オニ「浮くな! 手を付け! そのまま倒れろ!」
クジャ「無駄に筋肉がつくじゃないか・・・」
ジェク「弟君よ、上に乗って根性を鍛え直してやれや。」
ジタ「よしきた!」
ガー「鎧脱いでいいか?」
全「駄目駄目駄目駄目公式として!!」




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