突撃!隣の敵勢力1
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面倒ごとの発端は神々の発言だった。
「飽きました。」
「何に!?」
珍しく何もないコスモスの鶴の一声。
いきなり表れて無理難題を言うのは慣れたのだが、主語はいれよう、主語は。
「このチーム分けにーぃ」
「チームって学校のグループ分けじゃあるまいし!!」
「というわけで、混沌と秩序のメンバーチェンジです」
突撃!隣の敵勢力こんにちは。オニオンナイトです。
今日はいきなりカオスが秩序の陣にきたと思えばコスモスと一緒にとんでもない提案をしてきました。
ぶっちゃけ勘弁してほしい。しかも何で僕達だけに言うんだろう。向こうの意思は無視なのかな。まあどうでもいいけど面倒事は嫌いなので止めてほしいです。ああ、作文みたいになっちゃった。
「大丈夫です。丸め込んできました」
「皆暇人共ぉだかるぁぁぁぁ」
何で心の声が聞こえたの!? カオスは巻き舌がウザいから一回黙れ。
皆から「えー」やら「面白そう」やら「兄さん」やら「イカ死ねぇぇぇぇぇ」聞こえる。一番最後はもうつっこまないよ僕。
「丸め込んで今貴方達の後ろに」
何のホラー!?
「ティ〜ナ〜ぁちん」
「っせい」
ティナがいち早く道化の気配を感じとり肘打ち一発。ティナが最近怖いよ・・・・。
もう乱闘してるセフィロス、ケフカ以外もぞろぞろ出てきて、我が物顔で居座りだした。特に皇帝。
くっそう暇人共め!
「セシル。元気か?」
「兄さーん!」
「ジターンっ」
セシルとゴルベーザはがっちりホールド。ジタンはクジャにガスッとアッパー。向こうじゃ謎のドッジボールを始める意地っ張り親子。仲いいよね本当。
「ハイハイじゃれ合わない鬱陶しいですから。では1から6の秩序の戦士は混沌への汚部屋へ」
「汚部屋とか言うな」
鬱陶しい!?
この際言わせてもらうけど、僕ら皆常に混沌だから。むしろグダグダだから!
「楽しそーう♪ティナちんと一緒なら何でも壊せるぅ♪」
「そうはさせるかぁぁぁぁぁぁ!! 道化死ねぇぇぇぇ!!」
「なんかオニオン荒れてるな。最早八つ当たりだし」
「そうだな」
「ジタン、スコール!同情するならツッコミ手伝え!!!」
「ご、ごめん!」
うわなんか、ジタンだけじゃなくてスコールもビビってるよ。僕どんな顔してたんだろう。
「しかし。本来の敵同士を一緒にすれば、グダグダも二倍じゃないのか?」
フリオニールがいいこと言った。そう、僕はそれを言いたかったんだ!
「我は光と共にある。特技巻き舌の角の言うことは聞かんぞ」
「何を言う。貴様も角があるではないか」
「ガーランド、お前もだ」
「お前もなーぁ」
ウォーリア、ガーランド、ゴルベーザ、カオスの角組が無駄な喧嘩を始めた。ウォーリアはしばらく混沌勢力に居候して、コスモス病治せば!?
「グダグダだと?上等だ。私は気にしない」
「俺が気にするんだよ。覚悟しろよこのイカ野郎!!」
おっと、どこかで聞いたことあるネタがでた。モンスター関係ないけど、ブレイブを生け贄にして攻撃してるよ。
「僕達も気にしないよね〜兄さん♪」
「そうですとも」
「ブラコン共め ・・・・・・ 」
「珍獣ウボァーは余計なこと言わないでね」
「ウボァー!」
「セシルがついにキレたなー」
「ファファファ」
「いい様ですよ」
「本当にお前達は仲が悪いな」
バッツが珍しくお茶会に逃げてきた。ティーダ親子から「なんでコイツと」合戦が聞こえてくるのは、スコールに任せよう、うん。
「ボクらも気にしないよねーぇジタン?」
「気にするんだよ変態露出狂。イカと一緒にクラウドにおろされてこい」
「ジタン。変態は間に合っている。いらないからな」
「そうだよ。イカ以外どこに変態がいるのさ」
「うわ ・・・・・・ ついにボケまで始まったのか変態」
「なんで関係ないボクの頬に指突き刺すの!? やめてよ、誤解招くでしょ!?」
「誤解もなにも事実じゃ!!」
「・・・・・仲いいよね本当に」
「たまちゃん顔色悪いよ」
うん。そりゃあ気分も悪くなるよ。だけどティナに迷惑かけちゃ悪いし黙っておこう。
「話進めていいですか?」
「皆の者聞け。コスモスの有難いお言葉だ」
「どこの時代劇だ!?」
ありがとうフリオニール。肩の荷がおりたよ。
「時代劇? 違うな。劇ではない。今この時代が戦乱だ」
「ウォルどうした!? 日本語版が変だぞ!?」
「ジタン。俺達が日本語というのも変だ」
「そうだな。異国語か。異説なだけに。ぷっ」
「あっはい」
ボケと素麺は流すに限るよね。
「ウボァ国語ッてどうスか?」
「それはない・・・・ないな。」
「スコールが二回も『ない』って言ったッス!!」
「ティーダ、だってそれはないよ〜」
「セシル笑ってるじゃないッスか!!!」
あ゛ぁこの空間消えればいいのに ・・・・・・。
「今楽しい単語が聞こえた気がするじょー☆」
「道化死ねぇぇぇぇぇぇい!!」
「なんだかわからないけど私も手伝うよ!」
なんでこの世界はこうなんだぁぁぁぁぁぁ!! 元の、元の世界はこんなんじゃなかったはずだよ!? いや知らないけど!
「では話を無理矢理進めるので聞かなかった人は半裸マッチョからハグの刑。今すぐ異動しなさい私の気分で秩序だと思う人は交代です。以上」
「おい神様よ、俺を巻き込むなよ」
もうツッコミ面倒・・・・・。あ、ジェクト。あまりコスモスを怒らせないでね。ウォルが抜刀して目を血走らせてるから。皆移動始めたし僕も急がなきゃ!!
*
こちらカオス陣移動グループ、実況フリオニール。残っているのはTからYの秩序と混沌の戦士だな。
オニオンから代わってくれと言われたが・・・何をすればいいんだ。とにかく。俺の肩に足を置いて、いや置きやがる皇帝は無視してくれ。
「ふん愚民が。やっと大人しく従う気になったか。」
うわー斬りたい。凄く斬りたい。コイツ斬っても誰も困らないよな?だったら
「道化もういいからティナは諦めてよ!! 世界なんてどうでもいいから!」
「たまちゃん危ない。てぇいっ」
「あはっ☆たっのしーい☆ドキューン!!」
おぉ久々に荒れてるなぁ。オニオンが酷いこと言ってる。
危険な魔術合戦はやめてくれないか、当たるから。って早速皇帝に当たったよざまぁみろ。
「ウボァァァァァ」
ベタな展開だけど、ありがとう二人共、いや三人。
「ねぇ兄さん。どうして空は青いのかな?」
「青いからですとも」
「じゃあ何で兄さんは兄さんなの?」
「先に産まれたからな」
「流石兄さんですとも!」
・・・・・。なんだろう、この謎会話。セシルが幸せそうならいいが、ツッコミが足りないぞ!? オニオン! 早く戻ってきてくれ!
「項垂れるな義士。焦っても結果は変わらんぞ」
「いや、そうだが・・・」
あ゛ぁぁぁぁぁ!! こんな露出が高い、いや服きてるのかわからない女性と二人にしないでくれぇぇぇぇぇ!! のばらァァァァァァ! 俺に力をぉぉぉぉぉぉ!
「フリオニールが面白いぜエクスデスー」
「のばら青年か。悶絶しているな」
「放っておけ。ホームシックだ」
「ウォルはそういうのないのか?」
「コスモスがいればどこでもいい」
「うわぁ」
何だか止めなければいけないボケが聞こえたが、俺はそれどころじゃないんだ。
「のばらが待ってるから実家に帰らせてもらいます」
「実家かよ」
「旦那は誰だよ」
「ますます母親キャラじゃな」
「もうなんとでも家!!」
「誤変換してるよフリオニール!!」
「何の話だ小僧」
今だ!俺はのばらになる!
「壊れたな」
「お。皇帝生きてたのか」
「私を勝手に殺すな。あの程度じゃ死なん」
「じゃあもう一回☆」
「私の本気はあんなものじゃないわ!!」
あー、なんか爆音が聞こえるな。ははっ。
「フリオニールが壊れたからコスモス陣行こう、彼の為にも!!」
「カメラさん、交代ー」
「了解だ〜ぁ」
「カオスがカメラだったのか」
*
えーこちらコスモス陣のジタン。Zから]Tの戦士たちが一緒だ。
スコールがやけ酒始めたからオレが頼まれたけど、あれ? 未成年だよな? まぁいいや。それより左肩に張り付く変態を取って欲しい。
「やっと二人になれたねジタン」
「いや周りいるから。節穴アイを見開いてよく見ろ」
「セフィロス。死ぬがよい 」
「来いクラウド!! 全身で受け止めてやる!!」
「遠慮はしない。オリャァァァァ!!」
アナザーフォームの自称英雄様にクラウドがブレイバーで特攻。本気で受け止めたあたり、英雄はだてじゃない、のか? まぁ変態はかっこよくても変態だ。
「なんか熱い視線を感じるよジタン」
「出頭されたくなかったら去れ変質者」
思うけど、なんでコスモス側に残ったのにこっちのほうがメンバーがカオスなんだよ! 仲いいのスコール達だけじゃん! オレもレディとお茶してぇよ! なのになんで性別不明の変態に捕まる!オレの人生こんなんじゃなかったはずだ!!
「あのジタンって子、トランスしましたね」
「聞いているのかアルティミシアっ」
「はいはい聞いてますけど絡み酒は嫌いです」
「ほら、おかわりをお入れなさい」
「何故俺が・・・・・」
もういい。こいつの事兄じゃなく姉だと思う。心が軽くなればもうなんでもいい。
「今すごく失礼な声が聞こえたような」
クラウドとセフィロスは相変わらず首のかっ斬り合いをしている。ティーダは、ツンデレなセリフを吐きながら親父さんとなんだかんだで仲良くしてるし。
「今更なんだよ! ずっとほったらかしにしてたクセに!!」
「別に好きでほってたわけじゃねぇっての」
「べべべべ別に一緒にいたいとか思ってないからな!? 仲良くしたいなんてこれっぽっちも思ってねぇからな!?」
「あっぶねぇな」
すっげー。ティーダがツンデレセリフ吐くの初めて聞いた。いやだからどうってことないけどさ。ボールと会話のドッジボールって、あれはどんな家族なんだよ。
シャントット・・・さん達は相変わらずだし、スコールには絡まれたくない。今のスコールだったらクジャの相手のほうが絶対マシだ。
「ねぇさっきから失礼なこと思ってない? 何? なんなの?」
「ちっ、いい勘してやがる」
「今舌打ちしたよね? 消し炭になりたい?」
「は? 何寝言言ってるんだお前」
「いざなってあげるよ!!」
「返り討ちにしてやるよ!!」
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コス「た、楽しい・・・・っ」
カオ「ねぇよ。」
コス「特に秩序側がカオスw」
カオ「キャるぁぁぁぁぁ〜崩壊。」
コス「巻き舌黙りなさい。」
カオ「秩序怖ひ。」
コス「ちなみにカメラはどうしたのです?」
カオ「タマネギに壊されぇ〜た。」
コス「直しなさい。」
カオ「無茶言うなー」
コス「お黙りなさい。」
カオ「秩序怖ひ。」
コス「では次は移動ですね。」
カオ「これ以上のカオスは危険だぁー。」
コス「知りません。」
カオ「ちょ。」
コス「楽しければいいのです。」
カオ「秩序の神の台詞じゃねぇぇぇぇぇぇ」
コス「お黙りなさい。」
カオ「秩序怖ひ。」
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