えふえふ | ナノ



裏島ライト

※エセ昔話


むかしむかし、あるところに裏島という苗字の男が住んでいました。裏島はなんとなくウォルと呼ばれていて、漁業や傭兵で稼いでいました。
そんなこんなである日のこと。ウォルが浜辺に釣りへ出かけると、何やら人影が。普通に通り過ぎようとすれ違うと、異様な光景が。倒れた鎧を一人の少年が叩いているのです。


「・・・・・・何をしているバッツ」
「あぁウォル。亀虐めろってスコールに台本渡されてさ!」

オニ:そういうことは言わないで!! 名前呼ぶなぁぁぁぁぁぁ!!
幻聴!読者の皆様、今の幻聴ですから!!

「亀・・・・・」

「カメェェェ・・・・・」
「亀だろ? カメって鳴くし」


オニ:だったら猫はネコネコって鳴くの!? 兎もウサウサ鳴きながら跳ねるの!? 突っ込み追い付かないよ!!

セシ:落ち着いてナレーターB。とにかくこれは亀です亀。遅いし。エクスデス?誰ですかそれ。
とにかくとにかく。少年はなおも棒という名の正宗で亀を叩いています。

「バッツ。ラスボス虐めはいけない。せめて倒すなら裏ボスにしろ」
「えー」
「えーじゃない。レベル上げたのにいつまでもラスボスを虐めるな」

セシ:ちょっと何か心に刺さる気がしましたが、気のせいだね、うん。

「ちぇっ」

セシ:少年は飽きたのか、そのまま棒という名の正宗を海にぶん投げていってしまいました。

オニ:ごめん。今更だけど、何で正宗?

セシ:貸してもらったらしいよ。無断で。

オニ:それって窃盗・・・・

セシ:とにかーく。亀救出作戦は無事成功です。お疲れ様でしたー、ハイ解散。

オニ:まだ続いてるから!! ここで終わったらハッピーかバッドかすらわかんないから!! ウォル進めて!!

「ところで、何をしていた?」
「カメェー」
「何故ここにいる?」
「カメェー」
「聞いているのか?」
「カメェー」

「走れ、光を!!」

オニ:ああ、ウォルがキレた!

セシ:やっぱりエクスデスは遅いね。直撃して綺麗に吹っとんだよ。

「お前はバッツと同じだったのか・・・・・」
「ゴホッ、いや・・・・・アルティミシアに、亀はカメーと鳴くと教えられてな。」

セシ:何で言うこと間にうけるかな。絶対相手もビックリだね。

「そうか・・亀はカメーと鳴くのか・・・・・」

オニ:あぁぁぁぁぁぁ!! ウォルが真に受けた!!

セシ:アルティミシアが言ったらウォルは信じるんだね。ないよー。
ウォル、亀は鳴かないから。

「そうか。ならいい」
「いいのか・・・」

セシ:いいんじゃない?ウォルがいいなら。

「早速だが、真・竜宮城に案内しよう」

セシ:真って何かな?まぁ突っ込むの面倒になったみたいでオニオンが突っ込まないから流そう。

「そうか。なら待っててくれ。」

セシ:ウォルも突っ込まず、来た道を戻ってしまいました。暫くして手に持っていたのは、スキューバーダイビングで使う一式。えぇ・・・・・・

「いや・・・・・それはいらんぞ」
「童話でも夢を見せすぎてはいけないだろう。リアリティーも大切だ」

セシ:そうですね。じゃあ早いところ竜宮城に連行してください亀さん。

「あ、あぁ、行くか」
「うむ」

セシ:こうして異様な二人は海に消えていきましたとさ。


オニ:めでたくないから。ハイエクスデス先生連行お願いします。

セシ:えーもういいでしょ? 兄さんと代わっても。

オニ:ダメ。

「進行役は大変だな」
「・・・・・シュコー」
「・・・・・光の戦士よ。息は出来るぞ。」
「シュコー」
「意地でもリアリティーを尊重するつもりか・・・・・まぁよい。過呼吸になるなよ」
「シュ、」

オニ:言ったそばからウォルの顔色が!? ちょ、ティナ、ティナー!?

スコ:・・・・・ティナなら舞台に出るつもりだ。

オニ:スコール!! 誰か呼んできて! バッツでも、って! 僕が僧侶にジョブチェンジすればいいんじゃん・・・

スコ:セシルが逃げたぞ?

オニ:・・・・・もういいや。スコールナレーターやってよ。

スコ:失礼する。

オニ:逃げないでよ!! 僕こういうの苦手なんだから!!

スコ:じゃあ元気な奴を連れてこよう。

オニ:ジタンがいいな。ティーダとバッツはボケるから。

スコ:もう3人が裏から覗いているが。

オニ:ティーダはウォータで演出に回すから、バッツとジタンヨロシク。

ティダ:えぇ!? つまんないッスよ!! 魔法使えないッス!!

ジタ:オレ舞台行くわ。

オニ:舞台慣れてるなら文句言わず経験つむ。早く動け!!

バツ:スコールよろしくな♪

スコ:・・・・・まきこまれた・・・・・

ジタ:しかたねえな。竜宮城につきましたウォル一行。まだ微妙に伸びてるけど、大丈夫でしょう。

「光の、ついたぞ。・・・・・仕方がない。乙姫、乙姫」

ジタ:おっと!! 乙姫様って誰だ!? 亀はウォルを寝かせたまま乙姫様を呼びに行きました。

「何だ。」

ジタ:ウボァァァァァァァ!! お前さらっと期待を裏切ってんじゃねぇ!!!

「うるさい奴だ。私も好きでやってる訳ではない。」

ジタ:ノリノリな癖に何を!! つまみ出せぇぇぇぇぇぇ!!!

「ジタン。私が裏からフォローするから大丈夫。」
「だそうだ。」

ジタ:じゃあ最初からティナちゃんがやればいいじゃん!!

「それはダメ。野望があるから。」

ジタ:野望って何!? ちょっと!!

バツ:ジタン落ち着けー。大体予想出来るだろ?

ジタ:出来るからヤなんだよ!! でもケフカとかパンツが出なくてよかった!!

「ウフ、ウフフ・・・・・」

ジタ:笑い!! 笑いが怖い!! 何か企んでる!! オレマジ舞台行って止めてくる!! バッツパス!!

バツ:ヤだよ。スコールパス。

スコ:俺を巻き込むな・・・・・

オニ:ハイハイさっさと進める!!

ジタ:オニオン!オレの親友よ!!パス!!

オニ:現金だよ。まったく・・・・・スコールもこのグダグダなんとかするために協力してよね!

スコ:・・・・まだ続く。

「どうでもいい。早く進めろ。」

バツ:うっわ皇帝に文句言われた・・・・・常日頃から服も頭も海っぽいから違和感ない皇帝に・・・

スコ:女装には突っ込まないのか。

バツ:突っ込んだら死ぬ。善皇帝っぽくて違和感がないのも腹が立つ。

スコ:・・・・・そうだな

オニ:えー、とにかく。
ウォルは相変わらずのスルーで真・竜宮城に入っていきました。そこにはこの世と思えないほどの綺麗な世界が広がっていました。
・・・・・人さえいなければ綺麗と言えただろうに。

「なんだ。貴様か」
「お客様ぁ〜☆?」

オニ:イカとクラゲです。まずこれを見ることになろうとは・・・・・

「引っ込め。持ち場につけ」

オニ:皆引っ込んでくださいマジで。

バツ:なあ、毒舌なナレーターってナレーターじゃない気がする。

オニ:じゃあ代わってよ!!

スコ:(これ以上グダグダにしたくないが)無理だ。

バツ:長い間と見せかけた本音が聞こえたぞー。

オニ:たくっ ・・・・・・
ウォルは綺麗にその二人をスルーし、豪華な海鮮料理や突っ込み処満載な魚モドキ達の躍りを楽しんだ。
そんな時だった。姫が倒れた報せを聞いたのは。・・・・・ってえぇ!!?

バツ:真面目にやれよオニオンー。

オニ:うっさい!!!

「皇帝!!!」
「今は男姫(オトヒメ)と呼べ。・・・・・どうやら魔女の呪いらしい。」
「ここに林檎が堕ちてたよっ☆」

オニ:林檎は堕ちません。

「これは・・・・・あの魔女の!?声を失う代わり、死んでしまうという!!」

オニ:それメリットないよね!?食べた側メリットないよね!?

スコ:・・・・・色々話が混ざってないか?

「呪いを解くためには、王子の●●が必要だ。」

スコ:何故伏せる亀。

オニ:一斉に視線がウォルに集まりますが、ウォルは単なる漁師です。王子じゃありません。

「クソッ!!他に嫌がらずにやってくれる人はいないのか・・・・・っ!!!」
「そういう問題だったのか・・・・・」

オニ:津波係ガーランド、最低です。もうゲーム関係でフリオニールを呼びましょう。

「待てオニオン!!!俺を巻きこむな!!」
「よくきたな。」
「セフィロスやその他大勢の笑顔に鳥肌が立った!!」

ジタ:さて、さっさと帰りたいって顔したウォルを早く帰してあげましょう。ホラさっさと殺れ。

オニ:おかえり。

スコ:ジタン。目が死んでるな・・・・

ジタ:わりい。オレじゃあ止められなかったんだ。

「予想以上に見苦しいね。止めた止めた!!」

ジタ:おいっ!!テメェかクジャ!!魔女だと絶対レディを想像するだろうが!!

バツ:林檎旨そうだな!

「なら上げるよ。」

オニ:うわ、上に上がった。

スコ:くだらない・・・・・っ

ジタ:えー。なんかクジ、魔女が男姫様の頭を蹴り上げれば、押さえつけられていたフリ、王子の口と口が直撃するわけで。
そのまま毒林檎を食べたと言うより喉に詰まってた林檎が王子の口に飛び込むわけで。

「・・・・・死んだか?」
「毒殺じゃなく、ショック死だ。」
「ボクは悪くないね。」
「皇帝も死んだな。こっちは後頭部の傷だ。」

ジタ:なんか大変なことになりました。恐ろしい・・・。

「ところで、呼びましたか?」

スコ:アルティミシア・・・・・どこにいたんだ・・・っ

ティナ:裏にずっといたよ?

オニ:ティナ。いつの間に?

ティナ:皇帝を乙姫に仕立てあげて、戻ってきたの。

「私は影から協力的でない皆をまとめていました。背景の一部になりながら。」

オニ:あぁ・・・そう?

バツ:背景の一部ねぇ・・・・・無理だろ。

ジタ:とりあえず王子は退場させます。ジェクトにでも人工呼吸頼んで。
運よく嫌な記憶は吹き飛んでる乙姫は魔女と決闘を始め・・・・・決闘!?

「貴様・・・・・また毒を盛るとは・・・・・」
「海鮮料理の中に林檎があることを疑おうよ。バカ?」

オニ:またって・・・・・

ティダ:解説しよう。クジャは今まで何度もいろんな人を毒殺しようとしていたのだ!!

ジタ:ティーダお帰り。そのカンペなんだ?

ティダ:セシルの兄ちゃんから!

スコ:そういえばゴルベーザは真・竜宮城、いや混沌城にいないな。

オニ:決闘?終わったら存分にどうぞ。ハイ退場。
そしてウォルはついに楽しい?海底生活に別れを告げることにしました。

ジタ:疑問符をつけるなオニオン!!お前もオレのこと言えないグダグダじゃねぇか!!

オニ:煩い。

ティダ:オニオンがキレたッスね・・・・

「ではお土産の玉手箱だ。ちなみに開けるなよ?」
「わかった。」

オニ:亀から玉手箱を受け取り、また亀に乗るウォル。シュールです。

ジタ:そして今度は人工呼吸機をつけなかったため、問題なく地上につけました。が、そこに問題が一つ。ウォルを見知る者は誰一人としておらず、いや喋れる人がおらず、イミテーションがうじゃうじゃって・・・・・は?

オニ:気持ち悪ぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!

バツ:同じ顔しかいねぇ!!しかも全部ウォル!!!

ティダ:気持ち悪いってレベルじゃねぇッス!!!

オニ:し、しかしウォルは気にしません。しかも普通に生活を始めました!!!

ジタ:順応性ありすぎだろ!!!!オレなら発狂してトランスする!!!

ティダ:オレボールの的にする!!!

オニ:そしてウォルは箱を開けず、幸せに暮らしました。
・・・・・いいのこれで!?

「めでたしめでたし。」

キャスト
浦島太郎:ウォーリア
子供:バッツ
亀:エクスデス
乙(男)姫:皇帝
魚:セフィロス
演出:ガーランド(波)アルティミシア(背景?)ティーダ(水)
魔女:クジャ
王子:フリオニール(死亡済)
ナレーター:セシル→ジタン→オニオン
ナレーター?:スコール(ツッコミ)バッツ・ティーダ(いるだけ)
強制退場係:暗闇の雲
裏方:ティナ・クラウド
非参加:ジェクト・ガブラス・シャントット

脚本:コスモス・カオス



ティナ:クラウドは何してたっけ?

クラ:照明。

雲:儂の出番が案外少なかったな。

オニ:ハイハイもう終わろう!!!

+END

++++
ちなみにトットさんとガブラスは観客。
ティナの野望は海の幸混沌化計画

09.8.29
修正16.8.10

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