えふえふ | ナノ



いきなり罰ゲーム1

1

「一体お前たちは何がしたいんだ?」
「大嵐!!」
「いや、なんのゲームがしたいかじゃない」




いきなり罰ゲーム
〜秩序は食べ物の名前ですが、何か?〜




今日も世界は平和でした。過去形。

「ティーダ、何その思想の行き先。暴れてて正座させられてる人の台詞じゃないよね」
「いやー思い付いちゃったからさ」
「まずは反省しろ。話はそこからだ」

夏真っ盛りで、頭の中まで沸騰済み。体を動かしたいという理由で暴れに暴れた元気三人組は、コスモスの前でウォーリアに正座をさせられていた。
反省をしていると思いきや、ティーダはまだ遊ぶことを考えていたらしい。こりないというか、バカというか、正直というか。

「大嵐って、何?」
「魔法発動、大嵐!!このカードは」
「やめろバッツ。天下のジャ●プに喧嘩を売るな。」
「オレのターン!ドロー!!」
「のるなバカ2号!!」

59メンバー保護者であるスコールが必死で止めるが、無駄のようだ。

「で、大嵐って何?」
「皆でトルネド起こして、全て吹き飛ばすゲームじゃね?」

まさかの言い出しっぺが知らないようである。ジタンとバッツの真顔のボケに皆が目を剥いた。

「知らないなら知らないって言いなよ。恥ずかしい・・・・・」
「トルネド使えないッス!!」
「ストラサークル5ダメでいいだろ」
「私が頑張るよ、ね?」

どうやら遊戯ではなくて破壊活動をすることになったようだ。まさかのティナまでもがノリノリなのも驚くが、圧倒的につっこみが足りない。ジタンの裏切りにより、秩序の戦士がボケ倒しの危機である。

「吹き飛ばす、いや破壊と聞いてやってきたよぅ☆」
「だぁぁぁぁぁぁぁ!!!! 散れ散れ散れぇぇぇぇぇぇ!!! 一度会話を無に戻せぇぇぇぇぇぇ!!」
「「無と聞いて」」
「もうええっちゅーねん!!!」

ついにオニオンが怒り狂い、関西弁を喋りました。少々お待ちください。

「ジタン・・・・・っこの状態でボケないで!! スコール!! 手伝ってよ!!」
「オニオンが速くて追い付けなかった。反省はしていない」
「せめて反省しろ」

オニオンナイトの本気により、ボケ倒しの危機は去った。しかし激しい戦い、いや暴走により戦いの傷跡は残ってしまった。
ちなみにティナ以外のボケは、頭にたんこぶをつけて正座してる。

「いい!?大嵐は」
「椅子を円に並べて一人が真ん中に立つ。何か一つの事柄を述べ、当てはまる者は移動する。これでよろしくて?」
「おぉシャントット!久しぶりッス!」
「さんくらいつけるのが礼儀でなくて?」

珍しくシャントットの登場である。
早速粗相をするティーダに、予告無しブリザガが発射される。着弾する瞬間にティーダは野生の勘で回避。それが反射してウォーリアの顔面に直撃したのはフリオニールしかしらない。

「正確には『指定された物をを持ってる』などの例に当てはまる者が動き、三回取り残された者は無に帰」
「罰ゲームだな・・・」

なんという先生の説明力。スコールが遮らなければ、せっかくのカッコよさが無に帰していただろう。

「ブチキレましたわぁぁぁぁぁぁ!!!!」

自分より詳しく説明しだしたエクスデスにシャントットが発狂した。もう放っておいたほうがよさそうだ。

「でも、皆なら椅子なんて吹き飛ばすかもね〜」

セシルがごもっともかつ、笑えない冗談を述べる。

「じゃあ代わりに召喚石使おうぜ♪」
「んな罰当たりな! お前原作じゃ、召喚師の女の子の護衛だったろ!? 召喚獣には助けてもらったんじゃねえの?」
「ジタン、原作とか言うな。ヤなことを思いだす」
「ジタン、原作とか言うな。こんなサイトで気にしたら、ファンに失礼だ」

青筋を立たせるクラウド、正論を述べるスコール。
バッツは行動が早く召喚石を抱えて帰ってきた。ティナは笑顔でシャントットで魔法の勉強中。仲がいいのか悪いのか、皆自由すぎである。
あとすることは。

「お父さん、お母さん。いいよね?」
「花見から引っ張るな。」

今まで空気だったウォーリアとフリオニールにスポットライトが当たった。

「コスモスが許すわけ「許します」許可する」
「いつも以上に早いな!!」

振り返る間すら与えずに、コスモスがいい笑顔で親指を立てた。もう一度言おう。凄く、いい笑顔で。

「大切じゃないから二回言わないでいいよ」

最近の子供は可愛くないです。
でもコスモスやウォルより先に許可をとらなくてはならない存在がいるだろうに。
皆さんはお気づきでしょう。そう、勝手に遊びの道具にされる、召喚獣たちである。

「オラ行け言い出しっぺ!」
「シルドラいたら手伝ったけどなー。まぁ、ついててやるから!」

目の前には召喚獣代表のバハムートが怪訝な顔をしている。相手は竜だからよくわからないが、機嫌はよろしくないらしい。
そんな竜の前に押し出されるティーダはさしずめ猛獣に差し出される餌か。

「ええーっと、使って・・・・・・いいスか? 」
『何故大嵐なのだ』
「そこを突っ込む!?」
「思い付いたからっスよ」
「もういいからそれ!!」

だがティーダの肝は据わりきっていた。憶さずに交渉するティーダと、背に隠れながらつっこむジタン。
普段は話したりもする仲ではあるが今日は無理だ。何故なら、バハムートの目が心なしか冷たいから。

「ウォルー。OK貰ったッスよー」
「どの会話からの判断だ!?」
「俺の勘!」
「勘ですんだら交渉はいらねえ!!」

笑顔が素敵な二十歳。何故20歳が16歳に突っ込まれなければならないのか。不思議である。

『もういい・・・・・』

バッツとティーダの怖いもの知らずさにバハムートが折れた。というか諦めた。

『だが、傷一つでもつけたら・・・・・シバく』
「シバく!?」

それだけ言い残して召喚石に帰って行った。

「お前ら、なんていうか、強いな」
「怖いもの知らずって凄いね〜」
「モーグリだったら私が説得に行ったのに・・・・・」

素直に感心するフリオニール、少し小バカにした感じのセシル、純粋に悔しがるティナ。それぞれの感想に、それぞれの思惑が嫌と言うほど詰まっていた。
そしてスコールは思った。「あれ? 確かティナは幻獣たちとは親しかったのではないか」と。

「じゃあ早く準備しなさい。私も暇じゃなくてよ」
「参加してる時点で暇」
「お黙り!!」

言いたくても言えないスコールを他所に、またティーダが空気を読まずに余計なことを口走る。
いきなり頭上からの先制攻撃に今度は直撃。EXモードなのは見なかったことにしよう。

「で、君達帰らないの?」

そういえば、混沌3人が来ていたのを忘れていた。一発ネタだと思っていたが、帰っていなかった。

「面白そうじゃからな」
「ボクちん興味津々〜♪」
「誰か・・・・・アレイズを・・・・・」
「はい、原液肥料」
「ぐぼォォォォ・・・・・」

こうしてセシルの追い討ちにより、エクスデスは枯死した。Xの世界には平和が戻りましたとさ。めでたしめでたし。

「めでたくないよ!?」
「えーい、アレイズ(×2)、リレイズ(×13)」
「誰!?ナチュラルに削られた人!?」
「シャントット・・・さん、死なないから。あと魔導師はセルフサービス」
「ティナ!?やっぱりケフカ嫌いでしょ!?」

因みに被害を一番被りそうにないコスモスにすらかけてます。

「どうでもいい。やるなら早く始めろ」

こんなノリでもいいですとも!! な人は次へお進み下さい。


◆ルール◆
・椅子の代わりに召喚石を取り合う
→傷をつけたら召喚獣達による激烈フルヴォッコ

・破壊禁止(小声)
→EXバースト禁止
→死者は出さない


・10回ドボンで罰ゲーム
→グロ禁止
→下ネタも禁止

・他は普通の大嵐


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