えふえふ | ナノ



*甘い

「なあ、そのフルーツは美味しいのか?」

「欲しい?」

「一個欲しい。」

いつものことである周囲の謙遜が耳に痛いのは何故だろう。そして目の前で広げられる行為の、なんと仲つむまじいことか。肺の中の空気を全て吐き出さん勢いで、キングは息をついた。

「ん…甘い……」

「ごめん、口に合わなかったか?」

「こんなに甘いとは思わなかった…」

一つのメニューを二人で食べるのに、食べるスピードは二倍ならぬ二分の一とはどういうことか。だが特に不思議でもなんともない。現場を見せられれば、誰でも納得してしまうことだろう。

「ん……、口直し出来たか?」

「……ありがとう。」

「こっちこそ、御馳走様。」

「そのゼリーも欲しい。」

男同士なのに、恥ずかしげもなく交わされる唇に、そろそろ頭痛が激しくなってきた。何故コイツらはこんなに開き直っているのだろう…あぁ、最早自覚がないのかもしれない。零組では公認のバカップルだから構わないのだが、これだけは自覚してほしい。

「お前たち、共同のカフェで対面座位はやめろ。」

++++
エースの膝にマキナが座り、パフェをつついてる図

エースは甘いもの好き、マキナは嫌いなイメージ。
マキナがアイスとウエハースや飾りを貪って、エースがクリームのついたものをウマウマしてるバカップル(^p^)

12/17追記
どうやらマキナは辛いものが嫌いな様子
甘党か……クソッ

11.12.16


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