*早起きは三文の得
※ショタ
※何が書きたかったのでしょう
偶然も偶然。幸か不幸かわからぬ大事件。
でも、幸か不幸かなど最初からわかっているんだと思う。
エースの朝は、早い。いつも寝ているね、そう言われたこともるが大いなる誤解。それは知っていることを聞かされて退屈なだけだ、別にいつも寝ている寝てるわけじゃない。
鳥の囀りに聞き入っていると、変わった囀りが聞こえた。なにかを引きずった、というかドアが開いたような。
しかし人の気配はすれども姿は見えず。声はすれども、本人はおらず。
「え、エース…お、おはよう…」
「おはよう…マキナ?」
多分、いやマキナであっているはずだ。だが背は低く、声は高い。
「…僕寝ぼけてるのかな。」
「いや、俺だよ、うん。」
大きさは違えど、マキナの名残は色濃く残っている。ここには奇妙な研究員もいるわけだし、別に不思議というわけでもないだろう、が。
「どうしてそうなったんだ?誰かに騙されたとか、拾い食いとか…」
「朝起きたら……こうなってて…」
どうやら彼の意図せぬうちに起こった事件のようだ。後ろめたさで逸らされた目だったのであろうが、客観的には別の視点で写ってしまう。そう、恥辱を感じ、誘惑に見えてしまう。
込み上げるものが鼻へと集まるのを感じ、思わず鼻を押さえた。
「エース?」
こてん、と傾く首も疑問に満ちた純粋無垢な瞳も、珍しいからこそ魅力的。
「ま、まずは着替えたらどうだ?」
「着替えって言っても…」
元よりマキナの背が高かったのもあるが、いくらなんで縮みすぎではないだろうか。エースの腰ほどの子供の服などないだろう。
「じゃあ僕のベルトを貸すよ。下はスカートが…」
「はくわけないだろ!」
そのまま素直に頷いてくれるかと思いきや、あっさりと拒否されてしまった。非常に残念である。
++++
これは酷すぎる801
12.6.6
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[mokuji]
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