えふえふ | ナノ



*ニャイバル

※にゃー
※続いてる

最近、お気に入りの場所が奪われつつある。
人の縄張りにも遠慮なく入ってくるとは、図太い奴である。
その名はナギ。変わった毛色の、ノラ猫である。

「エース、なあエース。」

肉球で彼の額を叩くこと約数分。やっと身じろぎしたと思えば、エースが目を覚ました。
机の死角になっていたが、彼の膝の上にはオレンジの耳。
また先を越された。

「ああ、おはようマキナ。で、ナギ。」

「おっはようさん。」

ナギがここに現れるようになって、どれだけ経っただろう。いつの間にかふらっと現れた、と思えばいつの間にか住みついていた。
ジャックは懐いているが、ナインは面白くなさそうである。同じく、マキナも面白くない。

「エースっ。もう夕飯だぞ!」

「そうだな……早めに食べるか…」

「そうだな〜…オレは煮魚が食べたいな!」

「…お前もくるのかよ。」

「つれねえなぁ〜…仲良くしようぜ〜?」

仲良くしよう、と言われても人の縄張りに入ってくる雄と仲良く出来るわけがない。自然界の掟が厳しいのはノラの方であろうに。どこまでも食えない奴である。

「マキナ。最近機嫌悪いな。」

誰のせい、だ。誰の。

++++
二重の意味で機嫌が悪い

CPでもほのぼのでも

12.3.31

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