*運命の果実を一緒に食べよう
真っ赤に熟れた赤い木の実。あの実は一体なんなのだろうか?
あぁ、林檎だ。
見事な色をした林檎だ。
食べられるのだろうか。
いや、見てるだけでいい、あんなに綺麗なのだから。
「ケイト。何見てるんだ?」
「あれ。」
そこへ、エイトがやってきた。ここに来たばかりは、コイツらのことは全く知らなかった。マザーに言われたから、仕方なくいただけだった。
だけど、徐々にわかってきた。皆、それぞれ特技があり、いいやつだとも。
「リンゴか…ちょっと待ってろ。」
フワリ
身軽に跳ねたと思えば、木にリンゴはない。代わりにエイトの手が色付いた。
「ホラ。」
食べたかったんじゃないのか?
そう言われても困る。だって、ただ見とれていただけだから。
「…せっかくだから、食べてあげる。」
素直にお礼を言えないのは、私だから。
それと違って、コイツは全くお人好し。だけど…この小さなナイトにもご褒美をあげるべきだろう。
ナイフを借りて、リンゴを2つにわけた。
正反対の君へ。
私の半分をあげる。
(運命の果実を一緒に食べよう?)
++++
ピンドラ
リンゴから連想できるのが、ピンドラかサタンかフンギしかない件について(^p^)
12.1.31
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[mokuji]
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