*可愛い
※さくちゃん男体化&べーやん女体化
※両方とも先天的
彼はおとなしくて家庭的で、人畜無害な顔をしている。いや見た目だけではなく中身もその通り、悪くいってやればそうヘタレ。金にうるさくどす黒い一面はあるが、アザゼルにしかぶつけない感情なのだ。痛々しい光景ではあるのだが、それが少し、
(羨ましいのかもしれません…)
「さくまさん、さくまさん。なにかお手伝い出来ることはありますか?」
「大丈夫ですよ。アザゼルさんがやってくれましたから。」
いつものように呼び出されたのはいいが、今日も暇。ソファーに足を放り出し、パタパタと動かすのも飽きてきた頃だ。佐隈はずっとパソコンに向かっていて構ってはくれないし、アザゼルは芥辺に連れられて外へと行ってしまった。
二人きり、それは嬉しい。だが構ってくれないなら一人でいるのと同じだ。
「もしかしてお腹が空きました?」
「いえ、そんなわけでは……」
言えない。構ってほしいだなんて、言えるわけがない。近くまでは飛んでいけるが、キーボードとモニターが邪魔で腰を下ろすこともできない。だが長時間飛び続けるのも疲れてしまう。
今、彼は何をやっているのだろう。一緒にいる時だけでいい、同じものを共有したいと思うのは好きならば仕方のないことではないだろうか。
「わかった、アザゼルさんがいなくて寂しいんでしょー。」
「違います!」
「隠さなくてもいいんですよ。」
可愛いなあ、と子供を見る目で手が伸び、腰を掴むと静かに膝の上へと引き寄せられてしまった。密着する体に佐隈の体温。
「ベルゼブブさんも女の子らしくて可愛いところありますね。」
頭を優しく撫でられ太陽の笑みに上から照らされ直視することが出来ない。
言い返す言葉もなくピギィ、と漏れたうなり声が小さく聞こえた。
(可愛い、)
それはぬいぐるみとして?女性として?
++++
さくちゃん大好きべーやん
また性転換の意味g(ry
11.9.3
修正:11.10.14
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