ててご | ナノ



小さな恋の冒険

※囚×ミニ写
※写がペットの体を借りている設定


 この荘園には、不思議なホムンクルスがいる。ハンターを模したそれは、サバイバーに付き従い愛玩具として可愛がられている。
本来の目的は荘園の主人が霊魂術の実験として、生のない物体に魂を入れるために作り出した。その成功例たちが、行き場もなくなったところをサバイバーが引きとった、というわけだ。
人工生命体だからといって、迫害されるわけでもなく好き勝手に過ごしている。ゲームに支障がでないならばと、存在も放浪も黙認状態。また、サバイバー側の行動の偵察機として、空の器に魂を入れることもできる。例えば、ハンターやサバイバー自身の魂を。
隠れ方、逃走経路、その研究のためにハンターたちが入り込んでは、よくサバイバーたちの背中をついて行っている。ただし、危害は加えないことを条件に。

 てちてち。慣れない歩幅で必死に足を動かして、豪邸のような広い廊下を走り抜ける。通りすがりに顔を綻ばす庭師や、抱き上げようとしてくる心眼のことはかまっていられない。よってくる女性の手を叩いては頬を膨らませ、見慣れたはずの巨大な屋敷でガリバー冒険記を実演する。
どれだけ歩いたのかわからない。いつもより倍以上時間はかかったし、視線も浴びた。途中に占い師というタクシーのおかげで疲れはしていないが、すでに小さな体に滅入ってきた。
あえて、目的地は告げなかったために、試合に呼ばれた彼に適度なところでもらったのはいいが、新たな問題が生まれた。
 困った。いつもならば腰ほどしかないノブが遙か高くに咲く高山植物のようになっているではないか。登ることもできないし、剣が届いたところで回すなんてこともできない。諦めるしかないだろう。いや、それでも諦めるわけにはいかない。周囲を見回していい道具がないかと模索していたら、天から声が降りかかってきた。

「ん? どうした?」

 通りすがったのはオフェンスである。しゃがみこんでは頭を乱雑に乱してくるものだから、爪楊枝のようなサーベルで無骨な手の側面をさしてやった。痛がる素振りはないが、手が離れたから目的は達成である。

「ここ、入りたい」
「? いつもどうやって入ってるんだ? 勝手に部屋に入ってくるだろ?」
「開けられない」

 首を傾げながらも、短絡的な彼は何も考えずに扉を開けてくれた。お礼を言う時間も惜しく、隙間から体を滑り込ませようとしたら、ドアを大きく開いてくれる。お人好しなサバイバーたちめ。少し振り返ると、軽く会釈をして、満面の笑みに見送られながらも目を瞬かせる彼の元へと駆け寄った。

「ん? ウィリアムと……ああ、ミニか」
「おー。こいつが探してたぞ」
「ルカ!」

 そばまで近づいて、眼鏡をしている珍しい彼の顔を見つめているだけで気恥ずかしくなってきた。
あまり見ない姿は新鮮で、彼の知的さを表しているようだ。見た目で惑わされるような若さはないが、イメージが変われば心が揺れるのは老若男女関係ない。
 ああ、かっこいいではないか。
普段の戯けた姿がなりを潜めていて、知的な博士そのものである。これが、囚人服でなくて、自分が人形の姿でなければディナーへ招待したというのに。わかりやすく拗ねて唇を尖らせると、手に持つピンセットを置いては抱き上げてくれた。

「今日はどうしたんだい? カメラが壊れた?」
「会いにきた!」
「私に? 嬉しいな」
「何してるの?」
「ゲームにつかう接続器の強化だよ」

 生態学や霊魂学については博識になったが、精密機械に関しては全くだ。自分のカメラの整備も簡単なものしかできない。不可思議なカイロの接続を見ているだけで頭も痛くなってきたし、そんなことよりも彼を見ていたい。膝の上から丸い眼鏡の奥の、真剣な青い目を見ているだけで退屈はしのげる。ずっとここにいてもいいとすら思った。
 今日はゲームについて行って偵察をするつもりもない。だが、娯楽に使うことも、私用に使うことも禁止されていない。笑顔で迎え入れてくれた彼の骨すら浮かぶ腹に体を預けた。
今回の目的は研究のためではないのだ。彼に会い、言葉をかわしにきた。仮初の体を使えば、普段は恥ずかしくて言えない言葉だって言える。今の言動は全てホムンクルスの行動になるのだ。シャツを弱々しく引っ張ると、回らない舌を必死で動かして言葉を紡ぐ。

「ルカ、ルカっ」
「ん?」
「すき、好きっ」

 ずっと秘めていた言葉は、明かすつもりはなかった。それでも、諦めるには想いが大きすぎた。
「彼に距離を置かれてしまうかもしれない」と思うだけで、百戦錬磨だった自信も崩れてしまう。だが、今回の作戦を思いついて居ても立ってもいられなくなったのだ。目を閉じて体を擦り寄せれば、目を見開いて瞬かせている。眼鏡を上げて、なんの隔たりもない裸眼で真っ直ぐと見つめられる。
 彼の目は、好きだ。綺麗で、澄んでいいて、それで。何度かカメラを直してもらったこともあるし、その時に話し相手にもなってくれた。元は貴族だということも聞いたし、気さくで話しやすい性格が幸となし、退屈しない穏やかな時間を過ごしたのは記憶に新しい。
「その程度」と人は言うかもしれない。だが、久しぶりに人として扱ってもらった気がして、化物屋敷の老紳士は目を細めた。歳をとるとどうにも人との関わりが恋しくなるようだ。人生を共にした女性もいないし、大切だった片割れはとうの昔に失った。ぽっかりと開いた心の穴には、少しの優しさでも染み渡るものなのだ。

「本当に?」
「うん、好き」
「好きって、その」
「大好き。ちゅー、したい」

 研究に勤しむ彼を見ていたら、過去の自分と重なった。
同じ間違いを犯さないだろうか。失ったものは、取り戻せるとは限らないというのに。時間と発明という、全く違うものではあるが、研究の成果は無性に気になってしまった。それだけで、ずっと彼の研究を、いや彼自身を見つめていた。
 初めはそんな観察対象程度だったのに、真摯な態度も人懐っこさも、ハンターにも分け隔てなく接する姿を見て、情が湧いてしまった。
まるで、朗らかに笑う人懐っこい弟を見ているようで、執着してしまった。他の相手に笑いかける姿を見るだけで、モヤモヤと黒い感情が湧き上がるほどに。

「可愛い」

 優しく抱き上げられて口を啄むように奪われた。
いつも、ホムンクルスとも同じことをやっているのだろうか。随分と慣れた動きに勘ぐってしまう。だが都合はいい。いつもやっていることならば、彼も違和感はないだろう。必死にへと手を添えて「もっと」とせがめば、頭を撫でて深く舌を絡めてきた。

「ん……ふぅ……」
「んっ、はぁ……」

 こんな激しいキスをしているのならば、嫉妬してしまう。だが、ジョゼフの見た目でも躊躇わずに口付けを交わせるとなれば、少なからず脈があるのかもしれない。短い舌を必死に突き出してアピールをするが、優しく吸い上げるだけで長く幸福な時間は終わりを告げた。
荒い息を整えながら、余韻に浸っているしかできない。目を泳がしては唇を何度も撫でていると、欲情した表情で彼が額に口付けてきた。

「あとで、一緒に、シャワーにいこう」
「……うん」

 いつもならば明確のお誘いととるのだろうが、これは子供と入浴したがる父親のようなもの。それでも期待は拭えずに頬を赤くすると、大きな手が伸びてきて無礼にも腰を掴んだ。
抱き上げられて、心臓へ体を預けるとドクンドクンと早鳴る鼓動が衝撃と共に伝わってくる。心地良くて目を瞑れば、頭を乱雑に撫でられて思わず「むぅ」と短く意味もない言葉が漏れる。自然と綻ぶ顔に、慈愛に微笑む彼の顔。安堵と心地よさに急に眠気が襲いきて、思わず目を閉じては欲望に身を委ねた。



 トン、トン、トン。
小さく心地よい衝撃と温もりで目が覚めた。一定のリズムを刻む音と、自分とお香以外のオイルの匂い。違和感は感じるが、不快感はない。むしろ逆だ。側にある硬い壁に鼻を擦り付け、芳香の正体を確かめようと努めるが、服の上からでは油と金属の匂いしかわからない。もしや写真機に抱きついてしまっているのだろうか

「んん……るかぁ?」

 「そこにいますように」願望を込めて名を呼べば、優しい手の動きが止まる。代わりにドクンドクンと心音が顔を刺激して気持ちがいい。小さく丸い頬を擦り付けると、強く抱きしめられて完全に目が覚めた。
そうだ、ここは囚人の部屋。彼がいることは決定事項である。改めて自分の寝言が恥ずかしくなったのだが、相手もそれどころではないらしい。どうしたものか、真っ赤な顔で眼鏡を置くと、真っ直ぐこちらを見つめてくる。顔に何かついているのか。首を傾げれば勢いよく顔が逸らされてしまった。

「いや、その……シャワーに行こうか」
「あい」

 欲に準じて返事をしてしまったが、よくよく考えたらとんでもないことを口走ってしまったのではないだろうか。優しく撫でていた目尻を、感情のまま強く擦ってしまったことで痛みと朱が走るがそんなことはどうでもいい。抱き上げてくる手に慌ててすがりつくが、抱え直されるだけで足を止める気配はない。
 こんな形で裸体を見ることになるとは思ってもみなかった。心の準備ができていない分、緊張はしてしまう。部屋に備え付けてあるバスルームで優しく下ろされた。必要最低限の洗面道具しかない場所を見回せば、ハンドタオルを手渡しながら彼はしどろもどろに微笑んだ。

「手伝おうか?」
「いい!」

 もし彼が直接触れたらボロがでてしまうかもしれない。それに、子供扱いされている気になって、虚しくもなってきた。
ジョゼフだとバレてほしくない、だが気づいてほしい。矛盾した2つの感情と共に豪快に服を脱ぎ捨てると、上半身を露わにした囚人が、口を抑えてこちらを穴が開くほど見つめていた。

「白い……」
「む?」
「なんでもないよ」

 晒された裸体は、仮初の体だとしても気恥ずかしい。近くにあったハンドタオルを体に巻き付け、引きずりながらも後をついていこうとすれば、後ろを向くように示唆された。

「括ってあげよう」

 無造作に宙を舞っていた髪を束ねられ、気がつけばお揃いの髪型。ポニーテールなんて普段やらないために落ち着かないし、頭上で踊る髪が、まるで喜びを体現しているようで恥ずかしい。ぴょこぴょこと動く尻尾を隠したくて。煙で視界が隠される浴室へと逃げ込もうとしたが、足元を見て不満を露わにする。

「どうかしたかい?」
「段差、……だっこ」
「いいよ。おいで」

 今のうちに甘えておこう。いつもよりも短い腕を必死に伸ばして、体をすり寄せる。肌と肌の触れ合い。人の温もり。懐かしい笑顔。

「だいすき」

 傷だらけの体は、例の事故のせいだろうか。それとも、投獄中の人為的なものだろうか。読み取ろうと指を這わせたところで、わかるはずもない。労るように舌を這わせれば、初々しく体を震わせては落とされそうになってしまった。

「それは、ダメだから!」
「ダメ?」
「悪戯はダメ!」

 優しく床に下ろされて、子供を叱るように小さな鼻を押される。不本意ではあるが、柔らかい指が心地いいから許してしまう。ペタリと濡れた床から彼の横顔を眺めていると、暖かい雨が髪を天頂より濡らしていく。
思わず目を瞑って感受すれば、全身くまなく濡らされてしまった。自慢の癖毛も元気をなくし、宥めるように撫でられる。白い泡がゆっくりと髪を包んでシャカシャカと乱雑な音を立てる。
乱暴にするな、と文句をいうつもりもない。いつもとは違う強い力に目を閉じ、無骨な指が肌に触れる度に心地よさを覚える。短い時間で必要最低限に洗い終えると、ざっと流して終了。少し泡が残っているが、湯船で流してやろう。人様の浴場のルールなんて、知ったことではない。

「じゃあ次は……体に触っても?」
「……ん」

 もたれ掛かって了承の意を示すと、ゆっくりと素肌が体を撫でる。肩を、腹を、躊躇いがちに胸を、滑るように足に指が這い、高揚感が湧き上がる。

「んん……」
「痒いところは?」
「ない……」

 熱い息がドライヤーのように首筋にかかる。やわやわと楽しむように触れていた手が、泡も立てずに離れていく。もう終わったのだろうか。振り返ろうと首を動かせば、硬いものが頭にあたるのだ。

「おっきい……」

 これはこれは、雄々しい。ストイックと思っていたが、感度が随分いい。随分と素直な口ではあるが、下も素直である。身の丈よりも大きな雄の柱に、思わず生唾を呑み込んでしまった。
これを挿れるとなると、ちゃんと入るのだろうか。妄想してしまった自らの痴態に紅潮するは、湯気で見えない。誤魔化すように手を伸ばすと、筋をなぞりながら上目遣いで息を殺す彼の艶顔を見つめた。

「お掃除、するっ」
「そ、そんなことはさせられない!」
「んっ」

 小さな手で先端を擦れば、柔らかい赤ん坊のようなきめ細やかな肌触りに勢いよく先走りが飛び出した。あまりに早すぎはしないだろうか。研究漬けで溜まっていたのだろうか。苦い欲望の塊を舐め取れば、慌ててタオルで拭おうとしてくる。
そうはいかない。貰ったものは誰にも奪わせはしない。必死で首を回しては抵抗を示し、幹を舐め回す。男の物なんて口に含むことはなかったが、悪くはないかもしれない。彼ならば。

「んっ、んっ、大きくて、熱いのぉ……っ」

 歓喜の声を上げながら、熱いアイス棒を味わってなめとるうちに、また硬くなるのがわかる。
子供に欲情するのはどうかと思うが、奉仕している側としては悪い気はしない。

「待って!」
「熱いの、出てくる……」
「うっ、だめだからっ!」

 全身を擦り付け、臍にひっかけるように腰を体を揺すれば、徐々に熱を帯びて膨張していくのがわかる。ラストスパートだと、先端に指を擦り付けては爪を立てる。それだけで面白いほどに熱く蕩けた卑猥な艶声があがるのだ。

「あぁっ、……出るっ!!」

 ビュルっと勢いよく飛び出した白濁色の液体を、頭から浴びながらも必死に舐めとる。
一瞬呆けていたが、すぐさまシャワーで頭から洗い流し、顔を拭ってくれた。今更だがやっていたことが気恥ずかしくなり、頬を赤く染めては彼に抱きついた。喜びを分かち合うように。

「気持ち、よかった?」
「よかったよ……」
「まだ、お口でする」
「もう、大丈夫」

 情欲の名残を吐き出しながら、まだ余韻を残した男の顔。抱き上げられて無防備な裸体を晒すことになる。下から覗き込んでいるが、一体何をしているのだろうか。真剣な表情で、しかし欲望を膨張させながら観察している姿に、嫌な予感を覚えた。

「ついてないんだね」
「ない!」

 無礼者に容赦なく蹴りを入れると、衝撃で首がよそを向く。自然と男にセクハラをされるとは思ってもみなかった。引っ掻いてやろうと足掻くが、怒りの一撃は空気しか届かない。
鼻息荒く、次は股間を潰してやろうかと暴れ出した姿を宥めようと、背中を叩かれて小さくつぶやきが聞こえた。

「貴方が、元の姿に戻れば、気持ちよくさせてあげるのに」
「……え?」
「いつまでその器に入っているのかな……会いたいよ」

 今彼はなんといった?
言葉を理解しようとしたのだが、真っ直ぐ見つめてきては告げるのだ。「デソルニエーズ卿」と。
まさか、まさか。正体がバレていたというのか! ボロは出していないはずであるし、彼の真似もした。それなのに何故。

「る、ルカ?」
「デソルニエーズ卿。どうして、小さな体で甘えてくるのですか? いつもの姿でいいのに」

 やはり、正体がバレているではないか。反射的に逃げ出そうとするが、あいも変わらず扉が邪魔をする。そびえ立つ壁を越える手段が思いつかず、キッと涙目で意地の悪い最愛の人を睨み返すと、牙を剥いた。

「いつから気づいていた!?」
「最初から」
「最初から!?」
「だって、チビたちには専用口があるのに、人の手を借りてまでドアから入ってきたじゃないか」

 そんなことは初耳だ。だが、そういえば壁に不自然な切れ込みがあった気がする。もしかしてそこが小さな侵入者たちの出入り口だったのだろうか。赤い顔が青くなり、口の開閉を繰り返すだけのカラクリになってしまった気分だ。

「それに、あの子はそんなに色っぽくて可愛い顔をしないからね」
「え、あう、あう……」

 額の髪を払われては、潤んだ瞳を隠す覆いは何もない。唇を噛み締めて顔を逸らしても、させないと火傷の色濃く残る手のひらが頬を包み込んだ。

「気持ち悪いなんて、言わない? 男が男に、なんて」
「嬉しかった。貴方が告白してくれるなんて思ってもいなかったから」
「人形の戯言だと、流されると思ったから」

 どうしよう。このまま消えてしまいたい。
とっくの昔にバレていたということは、彼はジョゼフ=デソルニエールだと確信して接してきたというわけだ。恋人のような甘いキスも、風呂への誘いも、奉仕を甘受していた姿勢も。
「もしかして」という希望は浮かぶのだが、もう一歩も踏み出せない。砕けてしまった腰を戦慄かせていると、優しい大きな手が頭を包み込んでくれた。

「デソルニエーズ卿……私も、貴方のことをお慕いしていました」
「え」
「恋人に、なってください」

 彼からのお誘いはあったが、本当に好意を寄せられていたとは! 思わぬ発言に目を白黒させていると、唇に舞い降りるように花弁が一瞬だけくっついた。
本気、なのだろう。彼は。ニコニコと微笑む姿を見つめていると、唐突な無礼に怒る気にもならず赤くなってしまう。

「普段から、人形とこんなこと……」
「するわけないじゃないか。貴方とわかってたからだよ」

 「それならば許そう」と緩んだ顔には、紅潮するまん丸の白い餅。じゃれるように八重歯を立てられて、くすぐったいと身をよじっては、柔らかい赤子のような手で頬を叩いて応えてやる。
この体では、傷をつけたところですぐに治癒されるというのに。所有物の証とでも言うように、彼は牙を突き立て吸い上げてくるのだ。
このままでは食われかねない。安心させるように頭を撫でると、ポツリと緊張に震える声を絞り出す。

「今、体は部屋に置いている」
「そうなのか」
「……私も、気持ちよくなりたい」
「それは、もしかして」
「綺麗に洗ってから、部屋まで、きて」

 明確なお誘いを無碍にする理由はない。小さく可愛い恋人に身を委ねると、泡のついた手が脈打つ幹に触れた。

「ルカ」
「ん?」
「好き、すき……」

+END

++++
ホムンクルスの設定は趣味です

20.9.23


[ 76/115 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -