*アンラッキースケベ
※後天的ショタ
フリックが、縮んでしまったのは紋章の力らしい。
「体には害はないよ。」と、紋章のプロフェッショナルのルックとジーナに太鼓判を押してもらったから、心配はない。明日には戻ると聞いたので、安心させるようにムディカはフリックに微笑んだ。彼は、照れくさそうに顔を逸らしただけだった。
*
「じゃあ一緒にお風呂に入ろう、ね。」
「ま、まてよ!」
恥じらいなくフリックの目の前で服を脱ぎ始めたムディカ。今は皆に頼んで、風呂は貸切状態。女用の脱衣場にフリックがいるのはそのせいだ。ではなく。
フリックが真っ赤になり、ムディカに示唆するが、聞こえていないと疑いたくなるほどの可憐なスルーっぷり。服を一枚一枚脱いでいく度に、フリックの顔が赤く色づいていく。
「いまはこどもでも、おとこだぞ!?」
「今は子供、でしょ?」
「だから〜!」
「一人にしたくないから、さ。今は色々不安でしょ、ね?」
これはムディカの、体の変化に不安であろうフリックへの気遣いなのだ。
出来るだけ一緒にいてあげたい、という母性故の行動だ。しかし、フリックにはたまったものではない。初めてみる下着姿のムディカに、目を白黒させて慌てふためいている。目を背けないのは、流石というかなんというか。
「こいびとでもないのに!」
「私がフリックといたい。じゃダメ、かな?」
にっこりと微笑むムディカに、フリックは頬を染める。気持ちは同じなのだが、同じ気持ちでも違うこともある。
「だからこそ、イヤなんだ。」
「なにか言った、の?」
「なんでもない。」
ムディカはフリックの様子を伺いながらも風呂場へと向かってしまった。こうなれば、抵抗するのも悪い気がするが、想い人と風呂など理性との戦いになってしまう。
これだけ抵抗したのに、それでも選択肢を与えるように先に行ってしまったのは信頼してくれているのだろうか。そう思うと逃げように逃げられない。
悩んだ挙げ句、煩悩というか信頼を取ることにした。意を決して浴場の扉を開いた。
+END
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ダメだ、フリムディ書こうとして玉砕しました…
14.12.21
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[mokuji]
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